24/3/16(土)
退院の迎えでへ
病室に入ると
いきなりパンツ姿の旦那
自分で着替えようと浮腫んだ脚と格闘中でした
荷物もまとめてくれていました
大変だったろうに
土曜日なので会計が午前中までです
大急ぎで行ってきてと言われ
パンツ姿の旦那をほったらかして
私は会計にダッシュ
病室に戻ってきたら自分でズボン穿けてました
靴下も自分で
すごいっ
6階の病棟から玄関まで車イスで移動しました
リュックサックに
ショルダーバッグ
入院用品の入った大バッグに
薬袋
これらを持ちながら車イスを押す
初めての体験でしたが
大変ですね
膝に荷物を乗せるから
1つよこせという旦那
大丈夫と言う私
こんな感じで
最近よく手荷物で押し問答になります
この前の旅行の時もそうでした
旦那
「いや、奥さんを奴隷の様に使ってるみたいに見えるじゃんイヤだよ」
私
「笑笑
じゃ、これお願い」
と1つ渡しました
病院帰り
今日もジョリパに寄りました
旦那、最近は定番のボンゴレでしたが
この日は冒険して
初めてモッツァトマトを注文
やっぱりチーズがキツかったかな
嘔吐です
嘔吐の後は疲れます
ドリンクバーでゆっくり休憩
体調を落ち着けてから店を出て
「暖かいね~」
「春だね~」
「気持ちが良いね~」
そんな会話をしながらゆっくりゆっくり駐車場を歩き車に乗り込みました
まもなく家につく頃
旦那
「喫茶店寄っていく?」
私
「え、体大丈夫?
疲れてない?」
旦那
「大丈夫
今日は暖かいし
気持ちが良いからね」
そんな気持ち&体調なのがとても嬉しかったです
暖かいっていいなー
身も心も柔らかくなりりますねー
って、ことで
いつものコメダ珈琲店へ
旦那は久し振りにお気に入りのコメ黒を
私は桜薫るおぱんちゅうさぎのクリームソーダを注文
メニューを指差して
「これ下さい」
って言ったら
「桜香る……
おぱんちゅうさぎ
のクリームソーダですね」
恥ずかしいのか
おぱんちゅうさぎの所だけ
小声で早口で言う店員さんが可愛かった
おまけのコースター付きでした
店員さん
「溢れやすいので
気を付けてお召し上がりください」
って注意してくれたのに
前振りかってくらい溢れさせる私
旦那のソーサーを借りました
綺麗な桜色はあっという間に変な色に笑
旦那
「なんか汚いね…」
私
「これ、初期のデートで可愛いと思って頼んだら地獄だね」
等とくだらない事を言いながら
喫茶店時間を楽しく過ごしました
抗癌剤治療中止
勝負の2週間
ホスピス仮予約
車イス登場
そんな流れがあった割には
今までと変わらずに過ごしていて
良いのか悪いのか
あまり何も考えずに過ごせています
帰宅後
私がテーブルに突っ伏して少し寝ていると
旦那
「今日は疲れたでしょ?」
私
「いや、そーでもないよ
今日はいっぱいお出掛けした感じがする
一緒に色々出来て良かった」
旦那
「うん、僕もそんな感じするよー
今日はたくさん出掛けた感じがする」
(まだまだ動ける
大丈夫)
お互い心の中できっと同じ思いを確認…
そして
利尿剤が効いてきて
尿の濁りがなくなり
量も増えてきました
「脚が少しだけ軽くなった気がする」
「柔らかくなった気がする」
と言った旦那
見た目には私にはまだよく分からないけれど…
本人がそう感じるならきっとそうです
旦那
「復活するぞーーっ」
私
「旦那は持ってる男だから」
旦那
「おれ、こーゆー時の往生際は悪いんだよね」
私
「笑笑」
そんな会話も
そう言えば、旦那
「オレ」と「ぼく」を使い分けます
どうゆう選別なんだろ?
男の人あるあるのなのですかね?
これを書いている今
旦那の部屋にお友達が来てくれてます
2年前転勤で旦那の地元に帰ってきて
今、周りには旦那の親しい人達がたくさんいます
地元だから昔からの知り合いも多く
病気になった今どれだけ旦那の心の支えになっていることか
色んな人が旦那にパワーをくれています
訪ねてきてくれる人達に本当にありがたい思いです
病気が今で良かったのかも
旦那が地元に帰ってこれた今で良かったのかも
病気になる事がいつにせよ決まっていたのだとしたら…
そんな風に思えたりもします
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いや、もっと後でも良かったか
もっともっと後で良かったな