次男との忘れられない思い出を
書いておこうと思います
次男が小3の頃です
若い頃にヘルニア手術をした私は
この頃もまだ時々激しい腰痛に悩まされていました
この日も数日前からの腰痛で
何とかトイレにはヨロヨロと行けるくらいの状態
最低限の事だけに動いてましたが
子供達のご飯だけは絶対です
食材尽きてきたな…
買い物…
この頃
旦那は仕事がとても忙しく
毎日帰宅は日付が変わる頃…
転勤で引っ越してきたこの土地に
頼れる人も居ませんでした
スーパーはすぐ近くだけど
歩いて行くの無理そう…
でも、車の運転も危ないかな…
困り果てた私は
ダメ元で
長男にお使いを頼んでみました
長男、この頃、中2
不登校、体調不良、
外には出てましたが割りと引きこもり気味
精神的にも1番不安定な時期でした
動けない私の為に動いてくれるかも?
外に出るきっかけになるかも?
そんな期待も少し含まれてましたが
さすが反抗期の中2男子です
グサッと胸に突き刺さる態度と言葉で拒否られ
母、ショボン…
歩きよりはまだマシかと
車で裏道をゆっくり安全運転でスーパーへ
カートに寄り掛かりながら
なんとか必要最小限の買い物は済ませられたものの
なんだか泣きたい気持ちで
ヨロヨロとスーパーの出口を出たその時…
学校から帰って来てすぐでしょうか?
次男が自転車で
猛スピードでやってきました
キキーーッ
と急ブレーキをかけて止まり
後輪がズザザッと
斜めになって止まりました
肩で息をしていて
かなり急いで来た様子
ただ事ではない様子に焦りました
「どうしたの?何かあった?」
驚いて聞くと
「別に…
ちょっと来てみた……」
と、次男。
私
「……もしかして
お母さんが心配で来てくれたの?」
次男
「うん…」
私
「 ありがとう~」
息の上がっている次男に
「喉渇いたね、ジュース飲もうか」
と言うと
次男
「オレ、買ってあげようか」
見ると、
次男の首から
ヒモ付きのお財布が
一回20円
毎日お風呂掃除をして
コツコツ貯めた
次男の大切なお小遣いです
私
「奢ってくれるの?」
次男
「うんっ」
私
「いいの?」
次男
「うん
どれでも良いよ
オレお金もってるから
高くても良いよ
お母さんどれが良い」
この、「高くても良いよ」
って言うのが
面白可愛くてクスッとしました
私
「じゃ、これにしようかなぁ」
スーパー前にある自販機で
次男が胸のお財布から小銭を出して
ジュースを買ってくれました
その様子がとても可愛らしくて温かくて…
次男は
はい。
とジュースを手渡してくれました
自販機の横のベンチに並んで座りました
私
「◯◯(次男)が買ってくれたジュース
美味しいなぁ~
今までで1番美味しい」
次男
「うん」
ちょうど夕焼け時で
オレンジ色の空がとても綺麗で
それを2人で見ながら
綺麗だね~と話ながら
ゆっくり飲みました
次男の癒しパワーで
もう腰の痛みなんか忘れてます
さぁ、帰ろうか…
次男
「オレ、持って帰ってあげる」
子供用の小さな自転車のカゴに
少しだけ
私
「じゃ、これ、お願いします
ありがとう~助かるなぁ」
次男は
「うん」
と、鼻息荒く返事をして
任せてくれと言わんばかりに
勢い良く自転車を漕いで去っていきました
突然颯爽と現れて
爽やかに去って行く
ヒーローですか
もう可愛すぎて
思い出す度に抱き締めたくなりますが
今の寡黙な息子18歳に
嫌われたくないので出来ません
ちなみに今は長男も
困った時は助けてくれる23歳
お使いも気持ち良く行ってくれます
そして、旦那はこの話をすると必ず泣きます