CTの結果そして今後の治療 | 膵臓癌と闘うおはぎときなこのブログ  絶対3%に入ってやる!

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39歳で膵臓癌と告知されたおはぎとその親友きなこのブログです。
2人とも看護師ですが、おはぎは患者さんの立場になり、きなこはその家族のような立場になりたくさんのことを学びながら日々格闘しております。
きまぐれ闘病記ですがお気軽にご覧下さい。

こんばんは、おはぎです。

(今日は長文になります)

昼間は意味深げなブログになってしまったようで、心配して下さった方がいて、すみませんでした。

さて、今日は真面目なブログです。(いつも真面目じゃないのか!)

昨日、採血とCTを撮っていたので、今日はその結果を聞いて、白血球・好中球が著明には下がっておらず、CTの結果が悪くなければ、抗がん剤ができるかなぁという思いで。

白血球・好中球が下がっていれば、抗がん剤は来週に延期かなぁ。(前回は下がっていなかったので可能性的には低いかなぁという予想)

CTの結果が悪ければ、次の治療はどうなるんだろう…?(標準治療で残っているのはアブラキサン➕ジェムザールだけど、過去にジェムザールでアレルギーが出ているのでできない。もう治療はできなくなるか…)


という予測のもとで診察にいきました。

結果、白血球・好中球はOK!

その他の採血結果も特に大きな問題はなし。

腫瘍マーカーもCEA、CA19-9も相変わらず基準値内にとどまってくれている。(だけど前回のCTでは転移している卵巣は明らかに大きくなっている)

で、問題のCTの結果。



原発である膵臓の腫瘍はやや縮小している!



が、卵巣はまたまた明らかに増大…。

誰が見てもわかるくらい。



う~ん…。


前回(約3ヶ月前)のCTで、膵臓の腫瘍も転移してる卵巣も増大しており、フォルフォックスの治療に耐性ができてしまったと判断し、フォルフィリ(カンプト、5-Fu)に変更となり3回行ったところでのCT。


原発の膵臓には効いているのに…。

これはどう判断したらいいものなのか…。(過去にもこのパターンが結構あった)

主治医も悩んでいた。

結果、主治医からの提案は膵臓には効いているみたいだから、このままもう少しフォルフィリを続けてみようか?と。

あと、もうひとつの手段としては、最後に残された標準治療のアブラキサン➕ジェムザールのジェムザールをやめて(アレルギーがあるため)アブラキサン単独でできるよう承認をとってみようか?と。

で、とりあえず今日はフォルフィリをやろうかということで診察は終わりそうであった。




が、ここできなこが口火をきってくれた。

「先生、原発の膵臓は(今回は効いている)いいのに、いつも卵巣だけが大きくなってるんですけど、この卵巣どうにかならないのでしょうか?」

「この卵巣だけがいつも苦しめている…」
(痛み、腹部の膨満、新たに鼠蹊部の痛み、足の浮腫)

という言葉をきっかけに主治医といろいろ話をした。

主治医は途中から診察室に緩和の認定看護師のNさんも呼んでくれた。

そこで私達がずっとひっかかっていた想いについて話をした。




実は先日コストコに行った帰り道、きなこと病気のことについていろいろ話をしていたのだ。

膵臓癌がわかって今まで(約2年と10ヶ月)いろいろ治療してきたが、膵臓の腫瘍はほとんど悪さをしてこなかった。

すごくさいわいなことに、膵臓に関しては抗がん剤治療の効果が比較的みられ、ほとんど大きさは変わらない時期が多く、たまに縮小、そしてたまに増大しているといった感じであった。

でも卵巣に関しては大きくなっていることが多く、今では下腹部のほとんどを占めているのではないかというほどの大きさになっている。(卵巣は通常2~3㎝の臓器です)

特に右側が大きく、CTの画像で見ても、右側のお腹が飛び出ている感じです。

そこで私は常々心の片隅で、卵巣さえとってしまえば、もっと症状が楽になるのになぁ…。

膵臓の腫瘍は比較的おとなしくしてくれているので、卵巣さえなければもう少し長生きできるんじゃないかなぁ。

と、淡い期待をもっていた。

でも、手術で卵巣をとるにはリスクがあり、運が悪ければ(?)手術による刺激で爆発的にがん細胞が増える可能性があることも(原発である膵臓は残っているし、卵巣の周りにある細かいがん細胞が刺激される)わかっていた。

それでも、なんとかならないものか…。と。

このままいくと、卵巣が大きくなりすぎてイレウス(腸閉塞)を起こすことも容易に想像できる。(卵巣によって腸が圧迫され便が詰まってしまう)

実際便秘がちである。

そして大きな卵巣によっていろんな血管やリンパ管や神経などが圧迫される。(足の浮腫が起こる)

実際今も浮腫は出たり引いたりしている。

今までになかった鼠蹊部【そけいぶ】(コマネチってやる足の付け根部分)の痛みもある。(今の所右だけ)



膵臓癌が治ることはほぼないとわかっているし、転移があることも仕方がないと思っている。

ただこのままでは、膵臓ではなく卵巣によって腸閉塞になったり、痛みがどんどん強くなったり、足の浮腫がどんどんひどくなって歩けなくなったり…。と、QOL(生活の質)が下がる時期が早くなることが予測できるのです。

ただ勘違いして欲しくないのは、ガンで死にたくないとか、どうしても手術をしてほしいと思っているわけではないんです。

できる限り好きなことをして生きたいというか、可能なことであればなるべく症状を抑えたいというか…。


言いたいこと伝わってますかね…?


という想いが心の片隅にずっとあって、手術とはいかないまでも、この卵巣なんとかならないものかと…。


そして、きなこも同じ想いであったと再確認したんです。(コストコの帰り道)



そんなことを主治医に話したんです。

主治医はきちんと話を聞いてくれました。

多分1時間近く話をしていたと思います。

診察を待っていた方々、お待たせして本当にすみません。

でも、今日はきちんと想いを伝えられて本当によかったと思っています。

そして主治医は卵巣の穿刺【せんし】(針を刺して中のものを抜く)をしてみてもいいかもねぇ、と提案してくれました。

私は少し驚きました。

今までずっと、この大きくなっている卵巣はがん細胞でできていると思い込んでいたんです。

でも主治医いわくほとんどが嚢胞【のうほう】ではないかと。

だから穿刺【せんし】してみてもいいと。

嚢胞【のうほう】といっても多分中身の性状は粘液のようなものではないかというのです。

そのため穿刺といっても、腹水などの穿刺のようにさぁーっと流れ出てくることはないかもしれないということと、穿刺すること自体にもリスクがあると。

もちろん入院での処置になり、その入院も長引く可能性もあると。

さすがの病院嫌いである私も卵巣の処置ができるのであれば、長引いてもいいと即答しました。

そして、穿刺ができて卵巣が小さくなっても、腹水などのようにイタチごっこ(抜いてもまたたまってしまう)になる可能性も覚悟し、いろんなリスクがあったとしても1度はやって欲しいと主治医に伝えました。

後悔はしたくないんです。

あの時主治医に想いを伝えていれば…。とか、あの時卵巣の処置をしていればよかったのに…。という後悔です。

今は抗がん剤の副作用や治療によるダメージが積み重なってはいるが、食べられる時期はあるし、ある程度の体力もあるし、痩せてはいないし。(笑)

やるんなら「今でしょ!」(違)いや、ほんとに今だと思うんです。



結果、主治医は婦人科の医師に連絡をしてくれて、婦人科受診をし、専門の科の医師の知恵をお借りしよう、ということになりました。


電話で医師同士が話している感じではなんだか手術ができるかもしれないと。(もちろん卵巣だけですが)


まさかの展開です。

でも手術はちょっと考えちゃうかも。(リスクが大きい)


可能であれば今日婦人科受診となったのですが、緊急の手術などがあり今日は無理。ということで来週の火曜日に婦人科受診をして、その後消化器内科を受診して、今後の治療をどうするか決めましょう、という結果になったのです。


婦人科の医師にCTなど見てもらい、本当に手術が可能なのか、はたまた穿刺のほうがいいのか、それとも別の案が出てくるのか、どうなるかはまだわかりません。


もしかして手術ということになり、運良く近々できるとなった場合に、抗がん剤治療をして日にちがあいてないと手術が受けられないので、とりあえず今日は抗がん剤治療はやめておきましょう、ということになり診察を終えました。


多分覚えている方はいないと思いますが、っていうか書いてなかったかなぁ?(おぃ!)大分前にも卵巣に関しては婦人科の受診をしたことがあるんですけど、その時は女性の医師でした。

でもその医師は病院を変わってしまい、今はいないのです。

今度は多分男性の医師に診てもらうことになりそうです。

いい先生だといいなぁ~。



最後に私の今のお腹の状態をのせておきます。
{D9862520-AFCE-4463-ABE8-14115366AF72:01}

こんなにでています。

これでも腹水はないんですよ。

どれほど卵巣が大きいかわかりますよね~。





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