久しぶりに | 膵臓癌と闘うおはぎときなこのブログ  絶対3%に入ってやる!

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39歳で膵臓癌と告知されたおはぎとその親友きなこのブログです。
2人とも看護師ですが、おはぎは患者さんの立場になり、きなこはその家族のような立場になりたくさんのことを学びながら日々格闘しております。
きまぐれ闘病記ですがお気軽にご覧下さい。

今日は久しぶりに会う人とランチをしてきました。

私が看護師として働き始めた1年目に上司であった師長(当時は婦長と呼んでいました)さんと、同級生のCと3人で。

就職して初めて配属になったのは外科病棟で、新人は私と同級生のCを含めて4人でした。

この師長さん(ここだけの話ですが)病院一怖いと噂されていたんです…。

評判通り厳しい方で、外科の先輩看護師も(イメージ通り)厳しい方が多く、私たち新人は毎日のように誰かが泣いているような状況でした。


でも、今だから言えるんですけど、今の私があるのもその師長さんはじめ、先輩看護師の厳しい指導があったからなんです。

まず、看護師としてというよりも、社会人としてのあり方から、看護師として患者さんの命を預かるという責任ある仕事の重大さとか、今までやってきた習慣にとらわれず、与えられた仕事こなすだけではなく、きちんと頭を使って、根拠のある看護をすることの大切さなどなど、ここでは書ききれないほどのことをたくさん学ばせてもらったのです。

そしてこの師長さんは、スタッフに対して厳しいのは当たり前のことなのですが、他部門(医師や、検査技師や事務の人など)の人に対しても、間違っていることは間違っているとハッキリ言ってくれる方で、私たちは守られているという安心感や、信頼にもつながっていました。

当時はその厳しさに涙し、毎日の緊張感は半端なく、嫌になったこともありましたが、時期が経つにつれ、愛情のある厳しさであることに気づけたのです。

看護に対する熱い気持ちは、本当に尊敬できる方でした。

そして自分の病棟だけにとらわれることなく、病院全体のことはもちろん世界レベルで物事を考えられる方で、先見の明を持っていました。

まさに管理職として適任と言える上司で、これ以上の上司に巡り合うことはもうありませんでした。
(あ、もう一人だけいました)

しかも、オンとオフもきっちり分けられる方で、仕事以外の場面ではお茶目な部分ものぞかせ、会話も楽しく、食事などにも何度も連れていっていただきました。


そして師長にとどまらず、看護師のトップの部長にもなられ(同じ系列である違う病院で)、60歳を過ぎてからも東京で看護に関する仕事をしておられました。

が、一昨年ガンを患い、手術をされました。(その後予防的に抗癌剤治療もされました)

その時、その知らせを先輩伝いで聞き、約10年ぶりぐらいで会いに行きました。

そこで私も自分が癌になったことを告げました。

そこから連絡をとるようになり、たまーにランチに行くようになったのです。

今年の3月で完全に仕事を辞め、今年64歳になるそうです。

今日も、食事をしながら病院の話になり、熱く語っていました。

帰りに、同級生のCと「やっぱり師長さんは変わらないね?」と、なんだか嬉しい気持ちになりました。



「今どきの子は」とはあまり言いたくないのですが、今の新人は私たちの頃のようなガッツのある人がかなり減っています。

指導も厳しくしてはいけないと通達があり、新人が泣けば指導者に問題があると責められるのです。

新人が辞めたいと言えば、また先輩看護師に問題があると言われ、病院は看護師の頭数をそろえるこに必死です。

患者さんのことを1番に考えて指導をしても、なんだか自分中心の考えが直せない人が多いのです。

いろんなことにアンテナをはれるタイプの人はなかなかいません。

そして教える側の看護師も、やりきれない気持ちになり全てが悪循環なのです。

上司も頼れるような人が少なく…。

この4月、5月の時期は私も思い出したくないぐらい大変な時期です。

1つの病棟で、3月は大体4、5人の退職者がいて、4月に新人が4、5人就職し、看護師の人数的には変わらない計算になるのですが、新人看護師は一人では全く働けないので、指導する看護師は、新人の分の仕事もして、普段の倍の仕事量になり、さらに新人に指導をして育てないといけないので、仕事量が3倍、4倍になり、とんでもないことになるのです…。

はっきりいって地獄です。

これ本当に看護師あるあるなんです。

あぁ、なんだか今日は愚痴になってしまいました。

そして病院の現状もぶちまけてしまいました。

病気とは関係無い、長い話におつきあいいただきありがとうございました。


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