私が腹痛という自覚症状を感じるようになったのは、癌宣告(2012年10月)を受ける半年ぐらい前からでした。
当時私は看護師という職をある理由から辞し(その理由についてはのちのちお話しようと思います)きなこと二人で名古屋でカフェを経営していました。
カフェを経営し始めてから1年半ほどが過ぎていた頃で、やっと経営が軌道にのるかのらないかという頃でした。
毎日朝早くから夜遅くまで働き、自分の時間は全くといっていいほどありませんでした。
当初は食後に腹痛が出現し始めました。
ん?この痛みはなんだろう???
でも食べないと体力がもたないので食べていました。
この腹痛、日ごとに強くなっていきました。
胃の痛みではないことはわかっていたので、とにかくロキソニンで痛みをごまかしながら、仕事をしていました。
1日に何度も何度もくる痛み。やがて背部痛もでてきました。
立っていることもままならなくなり、仕事中でも休憩室でうずくまり変な汗を流し、ただただ耐えていました。
家に帰ると少し気が緩み、うずくまり、七転八倒、唸り声をあげただただ耐えました。
痛みで気を失ったこともありました…。
それでもお店は休みたくなかったんです。1日でも休むと経営が難しくなる現実も正直ありました。
でも、夢だったんです。
そして頑固だったんです。
腹痛が出現して半年経った頃には、体重が20kg近く減っていました。
さすがに周りが心配しはじめました。
もちろんお客さんにはわからないように、普通の態度で仕事はしていました。
そんな私を見ているきなこがもう限界。「もう絶対病院に連れて行く」と。
忘れもしない2012年9月26日、お店の営業を終了し、トイレ掃除をしながら「これがきっと最後の掃除になるだろうな…。」と。自分の病気にある程度想像がついていたので、覚悟を決めました。
きなこをはじめ、大切な仲間が私の受診に向けて、いろいろ手回しをしてくれました。
私を絶対に病院に連れて行く作戦が決行されました。
今思えば、ただただ感謝です。