ぼくは青くて透明で | ☆*:.。. HOT Time.。.:*☆

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本を読むのが大好きな2児の母です。
慌ただしく過ぎてく1日の中で、少しだけほっと息をつく時間に本を読んでいます。
ブログを通じて少しでも本と出会うきっかけになってくれたら嬉しいです。
拙い内容ですが、よろしくおねがいします。

​あらすじ 


高校1年の海は、血の繋がらない継母の美佐子と二人暮らしをしている。美佐子の仕事の都合で引越しをすることになった海は転校先の高校で忍と出会った。出会ってしまった。


​感想 ★★★★★ 


「自分じゃなくて誰かの評価で、みんなの“普通”が同じもので成り立つ世界。“普通”の価値観は、常に揺らいでいるはずなのに、みんな、なぜかそのことに気がつかない。」


「カミングアウトしなくちゃダメなのかな。ほかのみんなはそんなこと宣言しないで生きているじゃないか。ぼくがぼくのままであることを、まわりに大声で伝えないとぼくは生きてちゃだめなのかな。」


「海は海、コロはコロ、美佐子さんは美佐子さん、俺は俺、みんなそれぞれ違う人。だけどいっしょにいたいから。」


「嫌いな色のランドセルを無理に背負わせて、これならいじめられないだろうだなんて、そう思うことはやっぱり間違っている。」


「もし、なんてないんだと思う。出会う人にはどうしたって出会ってしまう。出会えない二人はどうしたって出会えない。どうしようもないんだよ。」