私はそんなに強くない。


明るく振る舞うクセがあるだけなのかな。
ある意味似てるところが有るかもしれない。


昔からいつだって笑ってきた。
叱られても、意地悪されても強がって笑ってた。



泣くのはいつも一人。


放課後の部室の倉庫。
声を殺した布団の中。
お風呂の中。
車の中。

絶対に誰にも知られたくなくて明るいキャラを演じてた。
弱味を見せるのが嫌だった


泣けなくなれば薬を飲んだ鎮痛剤や胃薬、とにかく何でもいいから飲んだ。
死んだって構うもんかって思ってた。

イジメられる私なんか居なくなればいい、って。
誰も悲しまないって思って荒れてた。




本当の私を知ってるのは私だけ。



でも、その自分の裏側を見せてもいいと思う人が初めて出来た。その人になら弱味を見せられる。

素の自分で居られる。

その人の隣は暖かくて、心地よく、心から笑えた。
やっと見つけた私の居場所


でも、私は………
彼女にそんな癒しを与えられているのかな…
優しい彼女に甘えて頼りきってる気がする。



本当はもっと彼女を幸せにしてあげたい。
何の不自由もなく、二人で暮らしたい。