長年、理学療法士として働いていると、

仲の良い70代、80代、90代のご夫婦に

たくさんお会いします。

 

長年の仲の良さは、

お二人のおそろいの笑顔に表れています。

 

おんなじ顔で、

「おはようございます、ありがとうございます。」

 

と微笑まれると、

こちらまで幸せな気持ちでいっぱいになります。

 

 

夫婦は鏡、と言いいますが、

幸せな笑顔を何十年と近くで見ていると

同じ笑顔になるんですね。

 

本当に素敵だと思います。

 

 

外来通院中の仲の良いご夫婦に

共通していることがあります。

 

お一人が患者さんで、

パートナーの方は付き添いです。

 

約1時間のリハビリの間、待ち時間を

自分の時間として使われているのです。

 

 

待ち時間に、

高度な折り紙作品をいくつも完成させている方、

静かに読書に集中している方、

近くのデパートまで買い物に行かれる方。

 

通院中のパートナーのために、

仕方なく付き添っている方はいません。

 

通院中のパートナーのリハビリ中の時間を、

自分の時間として、上手に使われています。

 

 

そして、リハビリが終わると、

おなじ笑顔で一緒に帰って行きます。

 

 

長年、仲良く寄り添う夫婦の秘訣のひとつが

ここにあると思います。

 

一緒にいるときも、相手の時間ではなく、

自分の時間としてとらえる。

 

相手に時間を奪われている、

と感じると窮屈に感じると思います。

 

 

相手のために動く時間であっても、自分の時間。

 

自分の時間を上手に自分のために使うこと。

 

これが、長年仲良く暮らされているご夫婦の

ひとつの特徴ですニコニコ