ポケデジ
ちょっとまえにポケデジを買った。
ずっと真四角に写真がとれるカメラがほしくて、さがしてた。あんまり高いカメラでなく、いわゆるトイカメラがほしかったんだ。
そしたら ちょうどデザインの うえみちゃんがポケデジを持ってて見せてくれた。
ちっちゃくて、でもモノクロやノイジーな写真から8ミリ映画みたいな動画もとれちゃうすぐれもの。
ひと目で気に入って、すぐにネットで買っちゃった。
ちょっとレトロな写真とかが簡単に撮れちゃう。
おもしろいのが、精度の良いフツーのデジカメだと、いちばん写真写りが良ろしくないめめちゃんが、いちばんきれいに撮れること。
もっとおもしろいのが、ファインダーがないこと。撮りたいものにレンズを向けて、「これくらいかなー」て、だいたいの位置でシャッターを切るんだ。
それから、撮った写真はその場では見ることできなくて、パソコンにつながないと確認できないんだ。
今はケータイもデジカメも、撮ったその場で写真を確認できて、失敗してたらまた撮りなおしてってできちゃうけど、ポケデジはそれができない。
でも、ちょっと前まではフィルムだったから、写真屋さんに現像してもらうまで、どんな写真が撮れてるかわからなかった。それとおんなじ。
便利なのはいいけど、あんまし簡単になんでもできちゃうようなのは、なんとなく好きじゃない。
かと言って、今はケータイもパソコンもないとちょっと困っちゃう。
少し前の時代くらいの、ちょこっと便利なていどがいいな。
ちゃんと人の手でものをつくる、アナログな時代がまた戻ってくるといいな。