親の思い通りになる「いい子」は危険…思春期以降に爆発する | ビジネス&スピリチュアルblogウォッチ ~ by shiho-fan

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ビジネスblog、スピリチュアルblogなど様々なblogをウォッチし、自分のコメントを添えてピックアップ。両者で書かれてることって、意外と共通点多いですよね♪

世の為、人の為になるような子どもに育てるのではなく、親の子どもを育てる目的は、子どもが人より出世してお金を稼ぎ、老後に楽をさせてもらおうということになっています。

昔の親のように、出世しなくていいから、人の道を外さず、真っ当な生き方をして、世の為人の為に尽くせる人間になって欲しいと願っているならば、立派な大人になるものを、今のような育て方をしていたのでは、子どもは大きくなっても友人もできず、1人で生きる動物のように孤独で陰険で、自分のことしか考えない人間になります。

そして子どもに出世してもらって楽をしようと考えていたのに、放り出されて別居したり、同居していても下僕のようにこき使われる羽目になります。

親の「思い通り」に育てよう、という発想になると、たまたま親の「思い通り」と子どもの才能がピタッとハマれば問題ないのですが、親の「思い通り」と子どもの才能がズレていた時には子どもの才能の芽を潰してしまうことにもつながりかねません。

だからこそ、本当に子どもの才能を伸ばしたいのなら、まず「思い通りに育てる」という発想を辞めることが重要だと思っています。

いい子症候群」とは、テレビなどで活躍されている教育評論家の方が使い始めた言葉で、その名前の通り「いい子に育っている」ということです。

「いい子なら問題ないのでは?」と思われるかもしれませんが、「いい子」というのは親から見た場合のこと。実際は常に親の顔色を伺い、親に好かれるために親の期待にこたえようといい子を演じている子供のこと、特に長子に多いとされています。

親の言う通りに勉強や習い事を頑張り、親の理想に近づこうと頑張ります。しかし、それがエスカレートして親の言うことばかり聞いていると、自分の意思を持たない子になりかねません。さらに、親が敷いたレールに乗ることで事前に危険なことが排除されるため、トラブルの回避方法も分からないまま成長してしまうケースも少なくないのです。

しつけが行き過ぎると、子どもは自分を表現することをあきらめ、大人の価値観や期待に沿うことを最優先課題として自らの行動を決めるようになります。心理学的には“抑圧”といいます。極端にいえば“精神的な去勢”です。 こうなると自分らしく、たくましく生きるということができず、他人の人生を生きるような人になってしまいます

「いい子」は、「親にとって都合のいい子供像」を押しつけられ、本当の自分を表に出せないでいる子供であると考えられます。いわば「不自然な子」です。脅すわけではありませんが、小さなころに「いい子」と言われていた子ほど、思春期以降に問題を起こす傾向が強いといわれています。

小さいころから「大人にとって都合のいい子」であることを押しつけられ、本来の子供らしさを失ってしまった子供は、「いい子」を演じ続けます。親を困らせないようにすることを第一に考えてしまう癖が身についているので、本心を隠しガマンを重ねるようになります。親は「うちの子は『いい子』」と思い込み、油断しているので、子供の本心に気づく機会がありません。親の期待に合わせて見せる表向きの姿と、本当の自分の間に大きな乖離が生じるのです。それが爆発するのが思春期なのです。

地震の起こる仕組みと同じです。幼いころから積み重なったひずみが、思春期に大地震を引き起こすのです。

思春期は、それまで信じて疑わなかった親の価値観から距離を置き、自分独持の価値観を構築するようになる時期です。親の価値観と自分の価値観との間にあるギャップが大きければ大きいほど、思春期特有の問題行動や反抗が極端に出るのです。