シミ

年齢とともに、紫外線の影響や肌の老化により、メラニンが蓄積してできるのが老人性色素斑で、シミの中で最も多い。他に雀卵斑(そばかす)、炎症後色素沈着や肝斑などがあるが、ここでは、老人性色素斑について書きます。

 

老人性色素斑(以下シミと書きます)の特徴は直径数ミリから数十ミリの様々な大きさの丸い色素斑。薄い茶色からだんだん濃くなり、黒くはっきりしてくる。

 

定着した濃いシミは消えないのでレーザー治療をする人も多いかと思うが、薄いものは、美白化粧品で消えるのかが気になるところ。

 

私は、シミが消える美白化粧品には出会っていないし、周りで聞いたこともない。著名な博士の美容科学セミナーに参加した際も、博士が「ほとんどの美白剤はできてしまったシミに効いていないから、新しい商品が発売されると売れる」と話していた。

 

でも、シミの初期の時点で自分に合った成分に出会えれば、薄くなったり、目立たなくなったりというレベルに持っていくことは可能ではないかと思う。

 

美白成分の種類

美白成分には3つのはたらきがある。

 

1、メラノサイト(シミをつくる工場)にあるチロシナーゼという酵素の働きを無力化することで、肌を黒くするメラニン色素をつくらせない

 

美白における医薬部外品の有効成分

[チロシナーゼ活性阻害]

・ビタミンC誘導体 ・アルブチン ・コウジ酸 

・エラグ酸 ・ルシノール ・4MSK など

 

[チロシナーゼ成熟阻害、分解]

・マグノリグナン ・リノール酸S など

 

[メラニン生成指令阻止]

・カモミラET ・m-トラネキサム酸 など

 

2、紫外線をあびて肌にできてしまったメラニンを分解し淡色化させる還元

 

・ビタミンC誘導体

 

3、できてしまったメラニンを外にだす作用。肌のターンオーバーを促進することで、メラニンも分解して排出を促す。

 

・エナジーシグナルAMP ・リノール酸S 

・プラセンタエキス など

・レチノール(医薬部外品ではなく化粧品)

 

皆さんが医薬部外品の美白商品を使っているなら、ここにあげた美白有効成分のどれかが入っているのではないかと思う。成分がどのくらいの割合で配合されているかまでは、私たち消費者にはわからないけれど、使用している美白剤があまり効果がないと感じた場合、他の美白有効成分が配合された商品を使ってみるとよいと思う。

 

私が使用中の美白美容液

私は40代後半頃から、頬の高いところに薄い小さなシミができて気になっていました。昨年9月にポーラのホワイトショットSXS Nを使い始め、今3本目。しっかりめのクリームタイプの美白美容液(写真左)。配合されている美白有効成分はビタミンC誘導体(アスコルビン酸2-グルコシド)ルシノール®(4-n-ブチルレゾルシン)

 

 

美容部員さんによると3本目を使い終わったあたりから効果を実感しやすいらしい。私は、使い始めてわりとすぐにシミが薄くなったように感じたけれど、もともと薄いのではっきりと断定はできない。ただ、3本目に入るころ、1か所のシミが点々と分裂するような感じになってきて、以前より目立たなくなってきたように思う。美容部員さんに聞いたら、そうなってくるらしい。ということは効いているのだろう。

 

ただ、以前ディオールのファンデーションとコスメデコルテのコンシーラーの記事を書いた時に(ディオールの人気ファンデーション)、ファンデーションだけの写真とコンシーラーを使った写真を比較に載せたけれど見た目が変わらなかったので、人から見たら頬のシミはほとんど気づかないレベルなのかもと思う。50代で目立たない小さなシミを気にするより、これから出てくるシミを阻止することに力を入れようと思った。

 

そこで、写真右の今年2月に発売されたポーラのホワイトショット フェイシャルセラムを購入。左のクリームタイプとの違いは、よりいっそうシミの予防ができるという点。クリームタイプは、できてしまったシミに部分的に使うけれど、フェイシャルセラムは顔全体に化粧水のように使う。実際テクスチャーはまさに化粧水。2プッシュが目安。美白有効成分はクリームタイプと同じで、さらに肌荒れを防ぐグリチルリチン酸2Kも配合されている。しばらく併用してみようと思う。

 

ホワイトショットSXS N

20g ¥13,200(税込)

 

ホワイトショット フェイシャルセラム

本体 25mL ¥16,500(税込)

リフィル 25mL ¥15,400(税込)

 

ラージサイズもあり

 

 

もう1つ効果のありそうな美白美容液はソフィーナ ip ブライトニング美容液。有効成分は、カモミラETと肌荒れ防止のグリチルレチン酸ステアリル。

 

 

40g ¥6,380(税込)

レフィル ¥5,830(税込)

 

これは、美容科学セミナーに参加した際に、博士がカモミラETのシミへの効果について前向きな発言をしたことから、使ってみた。この商品も液ではなく、クリーム。乳液のような水分の多いものではなく、けっこうしっかりめ。香りがちょっと特徴的で、最初はあまり好ましく思わなかったけれど、慣れたら何ともなくなりました。商品説明には花爽柑(はなそうかん)の香りと記載されている。フローラル要素がありながら爽やかな柑橘系の香りといったところでしょうか。

 

昨年、ホワイトショットSXS Nと併用して使っていた。ソフィーナの美容液は全顔用なので顔全体に塗った後、頬の気になるところにポーラのホワイトショットを塗り込む。なんとなくだけれど、ホワイトショットだけよりもソフィーナと併用した方が、シミも薄くなり、顔全体が明るくなったような気はした。

 

今は全顔、部分的、両方ともホワイトショット使用中だけれど、ソフィーナもまた投入し検証しようと思う。