「やります」と言うことの意味、覚悟。(舞台に向けて、普段言ってないことをつらつらと) | 高原しぐれモブダモOfficial Blog

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モブダモとは:
高原が「私モブだし、既にイカダモだった('ω')」と気づいたことにより生まれた造語※諸説あり(意訳:人間になりたい)

崖っぷちアラサータレントもどきの
成功するまでの道のり

ブログタイトル案:うさぎのくず餅さんより頂きました。

 

 

 

私は舞台が好きで好きで、大好きで、

お芝居をすることが何よりもシアワセで、

尊敬する役者の方も、行きたい劇団もあって、

夢は、その尊敬する方と共演し、

同じ板の上で、一対一で対話をすること。

 

シアワセの為に、

命かけたって人生かけたって他の何を捨てたって、

ずっと、一生涯、

板の上で、物語の中で、

役の人生の一部をお借りしながら

生きていきたいのです。

 

 

 

そして、

 

 

 

 

 

舞台は一人では決してできない

 

舞台だけじゃなくて、何事においてもそれは当たり前で、

特に人前に出る仕事の場合も、

色んな方がかかわって一つのものを完成させている、

 

いつもそう思って物事に取り組んでいます。

 

 

だから、自分一人がおんぶにだっこなんてできないし、

足を引っ張るだなんてできないししたくない、

 

でも現実は、

私は病気で、治らない病気で、

当時、手術もしたけれど改善はなく、

発作も起きるし、記憶も飛ぶこともあるし、

ひどいときは寝込んだり倒れたり。

 

自分にできる対策を全て試しても

症状は予測も予防も不可能な状態でおき続け、

どんなに防ごうと策を練ってもどうにもできない現実があって。

 

 

 

だから、舞台を離れました。

 

 

 

 

 

 

例えば

病気による体調不良で何度もお稽古に穴をあけたら、

本番で歩けなくなったら、

ステージ上で倒れたら、

記憶が飛んでわからなくなってしまったら、

 

一緒に頑張っている方々にかける負担、心労、ご迷惑や、

何より、「お芝居の物語」には全く関係のないところで

来てくださったお客様に一番にご迷惑をおかけしてしまう。

それが本当に本当に嫌だったのです。

 

舞台が好きだから、観てくださっている方々には

100%純粋に舞台を楽しんでいただきたい。

そのために、私という要素が不安材料になるなら

わたしは、いらない。

 

 

 

 

だからこそ、

今度の舞台のお話を頂いたときには

本当に本当に迷いました。

 

自分の病気のことは私が一番わかっていて、

舞台公演に参加するということがどういうことかもよく理解していて、

果たして満足にできるのか。

 

正直に言うと、今もとても不安です。

 

 

でも私は、最終的には、

「やります!やりたいです!!」

と答えました。

 

 

 

つまり、

・絶対に倒れない

・病気を理由にできないと言わない

・甘えない

・ご迷惑かけない

・不当な理由で穴をあけない

・最後までやり通す

・過去最大限に体調管理に注意する

 

ということを、

本番が終わって帰宅するその瞬間まで

24時間毎日やり続ける。

その覚悟を持つと誓いました。

 

「やる」って簡単な一言だけど、

ときには、大きな覚悟が必要な思いの重い言葉なこともあるのです。

(人それぞれだけどね)

 

 

 

今年に入って、

自分の役の名前とセリフが載っている、

自分の名前を書いていただいた台本を受け取りました。

 

うれしくてうれしくて、

今までのこととかいろいろこみあげてきて、

もう二度とこんな瞬間はこないんだろうって、

心のどこかで思ってしまってたところもあって、

でもいま目の前には、

なによりも帰ってきたかった現実があって、

触りたかった、読みたかった台本があって...。

 

 

 

ずっと泣きそうになるのを我慢してました。

でも耐えきれなくて、抑えきれなくて、

誰もいないところへ走って行って、

隠れて大泣きしました。

 

本当に、

奇跡って起こる。

でもそれは一人じゃぜったいに叶わなかった奇跡。

 

 

 

何度感謝してもしきれません。

私には自分の覚悟を守りながら課題をクリアしていくことしかできないのがもどかしいくらいです。

 

 

 

22425日の本番。

もう一度、見たい景色を見るために

自分のために、周りの方々のために、

来て下さるお客様のために、

 

自分にできることを精一杯頑張りたいと思います。