飯塚市は、福岡県中部に位置する人口12万人の県内4番目に規模を持つ都市です。
ここでも紙のリサイクルが盛んにおこなわれており、古紙回収も積極的です。

・古紙回収は飯塚市のリサイクルでも重要な分野
古紙回収は、家庭や事業所などから出た古紙を回収して古紙問屋に持っていく業務です。
古紙問屋自身が古紙回収を行っていることも多く、古紙回収=古紙問屋という構図ができているケースもあり、飯塚市でも例外ではありません。

・古紙回収が行われた後どうなるのか?
飯塚市内で古紙回収が行われたあと、飯塚市の古紙問屋に到着します。
全ての古紙が飯塚市内の古紙問屋に行くわけではありませんが、基本的に市内で出た物は市内の古紙問屋が対応するケースが多い傾向です。
ここでは台貫(だいかん)と呼ばれる、トラックごと重量が計測できる計測台で古紙の重量を計測します。
計測後に分別を行い、ベーラー(圧縮梱包機)と呼ばれる機械を使用して圧縮し、かたまりのようにします。
多くの場合、重さ1トンほどに圧縮していくのが特徴です。
このかたまりが古紙問屋の商品になり、飯塚市外の製糸工場へ出荷されます。
福岡から輸出されるものも一定数あり、様々な場所で古紙回収されたものが活用されているのです。

飯塚市外を出た古紙のかたまりは製糸工場へ到着後、パルパー(巨大なミキサーのような産業機器)に投入されます。
ここで繊維に分離されていき、抄紙機(しょうしき)と呼ばれる、紙を製造する機械で脱水されてシートに加工されていきます。

ここまで出来たら必要な用途の紙に加工されていきます。
加工は、製紙工場でも行われますが、専用の加工工場で加工されることがほとんどです。
必要とされる製品に加工され、日本や全世界へ販売されていきます。
ごく一部ですが、最初に古紙回収された紙が飯塚市へ再び里帰りしているものもあるでしょう。