この記事は2020年の4月に書いたものです。

5年前に私たち家族に起きた出来事。

子育てのブログを閉鎖するにあたり、こちらの記事だけは残しておきたくて移行させています。

 

 

 

2019年、妊娠後に異常があるといわれ、羊水検査の結果『13トリソミー』であると分かった娘。

悩みに悩んで中期中絶を選びお空に返しました。

 

今おなかの赤ちゃんは、4ヶ月になりました。

新たに命を授かり、産科の遺伝子カウンセリングを受け現時点で異常はないと伝えられています。

息子たちや両親にもおなかに赤ちゃんがいること、伝えることができました。

 

そんな私の、今の心境をここに残したいと思います。

 

 

妊婦検診のエコーを見ながら感じるのは、一度消してしまった命は二度とは戻らない、ということです。

 

 

中期中絶をしたこと、後悔しています。

 

 

それは、今だから言えることかもしれません。

そして、後悔はしているけど、間違ったことをしたと思っているわけではありません。

 

それは、娘と私と家族のこと考えて考えて、悩んで、泣いて、何度も夫と話して二人で決めたことだからです。

その時にできうる限りのことをして、最善だと思われる選択をしたと思っています。

 

 

ただ、娘にごめんね、という気持ちが消えないのです。

 

もっと何かできることがあったかもしれないと思うと今も悲しくて涙が止まらないのです。

 

退院した後の、火葬に行ってお骨になった娘を連れて帰って、法要をして納骨をして、それからの私や家族の心の変化や様子もここには書き記したかったけど、どうしてもできませんでした。

 

私は今も本当にこれでよかったのか、その罪悪感ともいえる感覚が拭えないでいます。

 

その気持ちを、とても言葉にすることはできませんでした。

 

 

先日たまたまテレビをつけていたらドラマの『コウノドリ』の再放送で18トリソミーの子の話がありました。

普段ドラマをほとんど見ない夫が、珍しく見入っているなと思っていたら夫はドラマを見て泣いているのです。

 

ああ、ここにも私と同じものを背負った人がいてくれる。

 

何も言わなかったけど、ドラマの内容と娘を重ねていたんだと思いました。

私だけが前に進めず立ち止まったままだとばかり思っていたけど、夫も同じ気持ちでいてくれているんだと思いました。

 

きっとこの先もこうして娘のことを思い出し、罪悪感をずっと背負っていくのだと思います。

 

それが今の私が娘にしてあげられることだと信じて。