江國香織さんの小説
「落下する夕方」
を読みました。
この小説は多分10年くらい前に読んで、とても面白かったという記憶があり
今書いている台本に参考になるかもしれないと思い
久しぶりに読みました。
恋愛物語です。
しかし、甘ったるくありません。
江國さんの小説は他にいくつか読んでいますが
江國さんの書く恋愛の純度は高いです。
ただの惚れたハレタの話ではありません。
恋愛って重大だと、江國さんの小説を読むと思います。
この小説の中に出てくる、主人公の恋人が好きになってしまう
華子
このキャラクターは
とても凄いです。
今まで映画やドラマや舞台や、小説、マンガの中で出会った登場人物の中で、間違いなくもっとも惹かれたキャラクターです。
現実感がないのに、ありありと胸に迫ってくる華子という人。
確かに華子は生きています。
現実の人じゃないのに。
華子は江國さんが生み出したのに、実際ずっとこの世にいたみたいな感覚があります。
凄いことです。
華子に会うためだけにこの小説を読んでもいいのではと思います。
おすすめです。