本日の稽古にて、台本が完成いたしました。
今回は始めに岸田さんの大元の台本があったため、どんな作品であるかは概ね像はつかめていたのですが、
やはり、ケラさん流にコラ-ジュされて、ナイロン流岸田作品とはこういうものだったとのかと納得しきりです。
大正時代の作品というと、古くて地味みたいなイメージを持たれるかもしれません。
確かに、例えば地球滅亡とか殺人事件とか、大ショックな事件は書かれてありませんが、日常の中で生きる人達が
過ごしていく中で、通り過ぎては行けない、抱えて進まざる終えない、そういう普遍的なことがこの戯曲には書かれてあります。
なので、稽古場に居て、古いとかはまったく感じません。
言葉使いなどは古いのですが、書かれてあることは今を生きている僕たちが見てもまったく古くないのです。
登場人物の台詞、しぐさ、行動、そして気持ちに、共感して頂ける部分がきっといっぱいあると思います。
そこに井手さんのユニ-クな振り付け、豆千代さんのとっても綺麗な和装などが入り、より世界を膨らませています。
自分の劇団の舞台だからって大げさに言っている訳じゃ無いです。
きっと面白い舞台に皆でしますので、皆さんどうぞ足をお運び下さいませ!