大阪から路線バスを乗り継ぎ、2013年9月に近江八幡駅(滋賀県近江八幡市)に達しました。
今回はその続き。近江八幡駅前から日野駅前(滋賀県日野町)までのバス乗継旅、第一話です。
・大阪をスタートしたときの記事はこちら ⇒ [リンク]
・前回のお話(野洲駅⇒近江八幡駅)はこちら ⇒ [リンク]
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大阪、東京、札幌を起点に各方面へバス乗り継ぎ旅をしてきました。始めてから約10年。いまではどのルートも到達点が遠くにあり、旅の続きも気軽にできなくなってきました。それと同時に、これまで近くを通っておきながら寄り道しなかった町のことも気になってきました。過去に乗継をしたバス停から、ちょっと別方向へバスに乗ってみれば訪問できる町。そんな町があちこちにあります。
そこで今回は近江八幡(大阪から北陸への旅でバスを乗り継いだ地点)から日野へのバス旅に出かけました。
近江八幡市から日野町へは近江鉄道の電車が利用できますが、バス路線もあります。近江鉄道バスの日八線です。日野と八幡で日八線ですか。ふたつの「近江商人の町」を結ぶバスですね。
近江八幡駅の乗り場は南口。近江八幡の旧市街地や長命寺に行くのに北口を利用したことはありますが、南口は初めてです。
2023年4月30日(日)
近江八幡駅南口 13:20
↓ 近江鉄道バス
↓ 日八線
↓ 北畑口行き
↓ 670円
西の宮 14:06
近江八幡駅前で12名の乗客を乗せ、バスは出発。
ロードサイド型店舗の並ぶ駅前通りを進み、2つ目のバス停あたりで左折し、狭い旧道に入っていきます。新幹線の高架をくぐると六枚橋。ここで国道8号(中山道)を渡ります。国道8号は近江八幡の市街地から離れたところを通っていてバイパス国道のように見えますが、中山道は昔からここを通っています。実際、近江八幡は中山道の宿場としてカウントされておらず、このあたりの最寄の宿場は武佐になります。
この古墳は名神からよく見えるので、ご存じの方も多いんじゃないでしょうか。
バスは蒲生野の田園地帯を走ります。
田園風景の中に集落が点在し、バスがそれらを順に結んでいきます。
滋賀と東京だけではなく長野県にも日野駅があるんですね。
市子松井交差点から先、バス道(県道41号、御代参街道)は国道と近江鉄道に挟まれ、日野に至ります。
ガリ版伝承館というバス停を見つけました。
館のホームページによりますと
「日本の近代化に大きく貢献した謄写版(通称ガリ版)の発明者である堀井新治郎父子の偉業を顕彰すると共に、その業績を学び、地域文化の向上のために平成10年(1998年)開館しました。 (中略) 館内には、堀井新治郎父子に関わる遺品をはじめ、堀井謄写堂に関する謄写版器材等、伝承館が収集したガリ版の器材・印刷物、謄写版画等が展示しています。 また、ガリ版印刷を体験することもできます」
という施設だそうで、これはまさに私の好きなテーマ。立ち寄れるよう計画しておけばよかった!
ガリ版伝承館には寄らず、日野を目指します。踏切を渡ると日野駅はもうすぐ。
バスは日野駅前の広場で転回し、駅舎から少し距離をおいて停車します。
日野駅の駅舎は大正時代に建てられた木造建築。帰りはここから電車に乗る予定なので、そのときに駅舎を見学することにしましょう。
駅と市街中心部とは2キロほど離れていまして、その区間のバス道(日野商人街道)は風情があって狭いんです。日野のバス道にはほかにも狭隘区間があり、ニッポン秘境路線バスの旅という新書に日野町営バスのことが書かれています。この本によると、終点の北畑口付近にも風情ある街並みがあるようです。
西の宮というバス停で下車。降りたところに観光施設がありますので入ってみましょう。
それにしても町が静かです。日野祭(5/2が宵祭、5/3が本祭)まであと2日なのに、お祭りの日が近いと感じさせてくれるような雰囲気ではありません。
(訪問日2023/4/30)
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