【大阪の名建築】大阪市高速電気軌道曽根崎変電所 | バスと献血のたび

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今回ご紹介するのは大阪市高速電気軌道(OsakaMetro)の変電所です。地下鉄に電力を送っているそうです。梅新の交差点と大江橋の間、御堂筋に面しています。
 
御堂筋を挟んで西の方は曽根崎新地(北新地)の飲み屋街だというのに、なんとも無骨な建物ですね(笑)。
 
上の方に
「曽根崎変電所」
という字が見えますね。旧字体で、しかも右横書きです。
 
鉄筋コンクリート建てで、ひさしの出ているところが特徴ですね。このビル自体がひとつのエンジンで、ひさしが冷却フィンのように見えます。
 
さきほど無骨と書きましたが、よく見ると建物やひさしの角に丸みを持たせたり、門柱に刷毛目が施してあるなど、さりげなくオシャレですよ。
 
この建物は1936年(昭和11年)竣工だそうです。御堂筋線が梅田-心斎橋間で開業したのは1933年。難波延伸が1935年で天王寺延伸は1938年。大阪の地下鉄が梅田難波間にしかなかったころから電力を送っているのでしょう。
 
変電所と堂島ビルに挟まれた狭い道は変電所の前でカーブしています。この道は蜆川(しじみがわ)の跡。川はカーブの先で堂島川に合流していました。蜆川は北の大火(1909年)のあと瓦礫で埋め立てられたといいますから、変電所ができたころには既に道路だったと思われます。
 
 

(訪問日2020/8/10)

 

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