札幌駅から北上して留萌駅まで路線バスで行ってみました。
その第二話です。
前回のお話はこちら。
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沿岸バスの特急はぼろ号で増毛にやってきました。マシケという地名はアイヌ語の「マシュキニ」「マシュケ」（カモメの多いところ）に由来しているそうです。縁起を担いで訪ねて来る観光客が多いんじゃないでしょうか。
交通の要衝として駅と港が早い時期に整備され、ニシン漁で栄華を極めた増毛。旧増毛駅周辺には歴史的建造物が並び、北海道遺産に選定されています。
駅前には木造3階建ての旅館富田屋さん。昭和8年建築だそうです。今はもう営業していません。
隣には風待食堂という建物。実はこれ、食堂じゃなくて観光案内所なんです。
この建物、高倉健さん主演の映画「駅 STATION」のロケで使われ、そのときの看板を残してあるんです。
こちらのお宿『増毛館』は現役ですね！
こちらの石造りの店舗は旧商家丸一本間家です。丸一本間家は明治初期に雑貨店から始まり呉服商、鰊漁の網元、海運業、酒造と多方面に事業を展開し「天塩国随一の豪商」と呼ばれるに至ったそうです。国の重要文化財に指定されています。
内部は一般公開されていますが、遅い時間に訪ねたので入れず、残念！
この立派な建築物の向かいには信金の店舗。ということは、ここが増毛の中心なのでしょう。
さらに西へ行くと国稀酒造。丸一本間家の酒蔵で、現役です。
なんと、日本最北の酒蔵なんです。
このほか昭和11年建築の増毛小学校校舎も見たかったんですが、時間がなく、バス停に戻りました。
前扉と中扉が付いた車両ですが、中扉は使わず前乗り前降りです。
車内には先客が2人。
バスに乗って5分経った頃が日の入り時刻です。
写真はうまく撮れませんでしたが、素晴らしい景色を堪能できました！
左手は夕陽ですが、右手は旧留萌本線の廃線跡が続きます。
鉄橋はそのまま残っていますね。シャグマ、ノブシャ、アフン、レウケとアイヌ語地名が続きます。
バスで留萌駅前まで行ってもいいのですが、留萌市街で海に近い税務署前で降りてみました。
国道から海に向かって急な坂道を下ると旧瀬越駅がありました。ホームには入れません。
踏切跡から線路には少し立ち入れるので、線路から駅の待合室を見上げます。
ホームの端から先、増毛方向は草ボウボウです。
すぐそばにはゴールデンビーチるもい。
北の方向には夕陽の名所、黄金岬が見えます。
旧瀬越駅から留萌駅前まで歩きました。
途中、地元のスーパー「チューオースーパー」を見物し、留萌の人は名物のカズノコを日頃から食べるのだと知りました。北海道の人って魚卵大好きですよね。
駅の手前に沿岸バスの営業所があり、立ち寄ります。
沿岸バスのフリー切符の広告が貼ってありますね。
切符の名前は『萌えっ子フリーきっぷ』
沿岸バスにはアニメの登場人物のようなキャラ「萌えっ子」がたくさんいます。留萌だから"萌えっ子"なんでしょうね。
フリー切符を買う機会はありませんが、窓口で
「萌えっ子フリーきっぷください」
って言うの恥ずかしいな（笑）
切符は5種類あり、それぞれ異なる萌えっ子が描かれています。
バスの乗務員さん風が2種類、アイドル風が2種類、上の写真の右端は水着の上からセーラー服（上だけ！）。
買うもの恥ずかしいですが、所持するのも照れます（笑）
開いていたら入ってみたい駅前自由市場を経て…
留萌駅に着きました！
留萌～増毛間が廃止され、留萌本線の終点はここ留萌です。生き残った深川～留萌間もJR北海道が
「当社単独では維持することが困難な線区」
としています。並行する高速道路が整備され、国道にもバスがたくさん走っていますので、廃止される可能性が高いのでしょう。
そんな留萌駅ですが、駅舎内には立ち食いソバがあります！
名産カズノコのオブジェもあります。木製でブツブツなのはチョット気持ち悪い現代アートのようです。
今回のバス乗り継ぎ旅はここまでとします。
留萌からは深川方面と豊富方面へバスがあります。どちらに進むかはまだ決めていません。留萌豊富間のバスは走行距離が約150キロもあります。沿岸バスによるとバス停数"たぶん"日本一なんだそうですよ。
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