匂いと味の研究

世界中にはいろいろな研究者がいる。

ある教授は、バラ、スミレ、ラベンダーなどいい香りの化学成分を分析し、世界の第一人者となった。
ある年、彼の研究室に新しい学生が入ってきた。
彼は、非常にユニークな学生であった。
彼は、ニンニクの匂い、靴下の匂い、イタチ、ヘビの匂いなど悪臭の化学分析を専門とした。
彼は、あるとき半径１００メートルまで届く悪臭を発するキリンの匂いを解析した。
その臭気は糞の匂いがした。
彼はその匂い成分に「スカトール」という名前を付けた。

匂い成分が「スカトール」なら、味成分は糖鎖が連なって「スカトロース」に違いない。
そして、お腹を壊したらスカトロナースに診てもらうに決まっている。