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キナバル山
その山は、ボルネオ島にある。
標高4,095メートル。
東アジア最高峰である。

昔、ロッククライミングが趣味の先輩が教えてくれた。
1,000メートルの壁があるそうな。

まぁ、そんな壁にチャレンジしようとは思わないが、行ってみたいな、よその国。
- もう海外は十分に満喫しただろう、って突っ込みはナシね。
一度は行ってみたいキナバル、ボルネオ島。

最近、休みの取れないシゲルは、ひたすら本を読む。
そして、海外に行った気になる。
ボルネオ島を夢見る。

先日、図書館で「キナバル山」安間繁樹 著を借りてきた。
以下、引用

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別の部族では、青年が結婚適齢期になると一人で旅に出される。
村から村へ渡り歩きながら心身を鍛えるのである。
同族の集落であれば、どの村でも青年は丁寧に迎えられる。
年頃の娘がいる家に宿泊することもある。
家族の者たちは、ひとしきり四方山話を続けたあと、娘だけを残して別の部屋へ引き揚げてしまう。
青年と二人きりになった時、娘は立ち上がって、フッと灯りを吹き消す。
旅の青年は、「その時」必ず勇気を出さなければならない。

朝になると、青年は、「娘が気に入ったか」、すなわち結婚する気があるかどうかを父親から尋ねられる。
この時、結婚の意志がなければ、はっきりその旨を伝えればよい。
娘も父親も、部族の習慣として旅の青年をねぎらったのだし、縁がなかったのだとあきらめる。

(「キナバル山」安間繁樹 著)
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シゲルは夢を見る。
ボルネオ島、キナバル。
行ってみたいな、よその国。