ドイツへ来て早いもので、もう一年以上になりますな。いやぁ~、大変。英国が懐かしいです。英国帰りてぇ~(おっと、私は日本人だね)。「ドイツは大変だ。」と文句を言うと、友人たちは必ず、「ドイツは英語じゃなくて、ドイツ語だからね」と言うが、ハッキリ言わせてもらおう。それは、違う! まぁ、テレビが何を喋ってるかさっぱりわからんとか、言葉の問題もゼロだとは言わないが、それはさておき、「人間性が違う!」。

人間性は料理と一緒だ。英国では、料理に塩もコショウも振っていないことも多く、食事に味がない。しかし、常にacceptableである。英国人は特に親切ではないが、おせっかいではない。こっちが頼みもしないのに余計な事をしてきたりしない。それに対して、ドイツでは、料理には必ず濃い味のソースがかかっていたり、ハーブで味付けしてあったり、チーズやミルクがかけられていたりする。往々にして、味が濃すぎて受け付けないことがある。「私たちがここまであなたのために味付けしてあげたのだから、おいしいと言いながら食べなさい!」と言わんばかりである。実際、お店でも必ず「おいしかっただろう?」と聞かれる。ドイツ人は、平気で人に干渉してくる。大家なんか、勝手に家に入ってきて、大きなノッポの古時計を部屋にセットするくらいだ。毎晩1時間おきにボーン、ボーンと鐘が鳴る・・・ようするに、親切だけど、おせっかいである。

と、そんな文句はどうでもいいんだが、ドイツでは、週末、やたらクラクションを鳴らして走っている車が多い。日本の暴走族のような感じ。なんでも、トルコ系の人たちの結婚式で、彼らの「文化」では、結婚する花嫁、花婿を乗せた車列がクラクションを鳴らしながら、ゆっくりと街を走りまわるのが「伝統」なんだそうな。おい、ちょっと待て! 車なんてたかだか100年くらいの歴史しかないだろう? 一般市民にも手が届くようになったのなんて、ほんの一世代前くらいやんか。そんなもん、勝手に「文化」や「伝統」と名乗るな!