前回の続きです。
9/28(土)入院5日目
内診室まで行くのが、もうやっと…な朝。
シャワーもなんとか浴びました。
朝の内診で、バルーンの効果なのか、めでたく子宮口3センチに。
バルーンは除去して、点滴(オキシトシン)による促進剤に変更。
かわいい看護師さんから「3センチまで開くのが大変なんですよ!もうすぐ!!」と励まされる。
朝から陣痛室に移動。
チャキチャキした雰囲気の還暦ベテランナースNさんに排便が入院以来ない事を伝えると浣腸することに。
おかげでスッキリ
このNさん、のちに、母の元同僚1人目である事がわかる。
Nさん、昼食のごはんでおにぎり握ってくれたのに、食べれず…
午後から実母、旦那が来た時には、もう獣と化している私… 言い方もキツくなる。
食事は吐いてしまうので、摂れず。ウィダーインやゼリー、プリンなど食べるが、しまいには、ウィダーインさえ気持ち悪くなる。
叫ぶと体力使うから、と言われ、なるべく叫ぶ前に息を吐くようにする。
食べてないので便は出ないけど、便意はある。(便意というよりは、お子が下がってきてるのを勘違いしてた?)
尿も出づらくなる。
それでも、まだ数十分寝たりはできる。
陣痛には波がある、と言うけど、ほんとにそうなんだな、と思う。
落ち着いてる時は、すごく冷静なのに、痛みの波が来ると、「わー!!きたきたー!!!」とNSTの機械外れそうなくらい取り乱す。
実母、旦那共に、都度腰をさすったりしてくれる。
母が「陣痛って痛みの中で一番強いんだから、耐えててえらい」と言ってくれたのが救い。
夜の内診は、分娩室で行うことに。
分娩室までの数メートルがつらい。
この時、介助にあたってくれた午前とは別のベテランナースさんも、母の元同僚2人目と発覚。しかも割と長く同じ職場にいた模様
そのためか、夜も気遣って何度も見に来てくれて心強かった。
この日は、そのまま陣痛室にいることになる。
夜は、消灯後2、3時間は寝れたものの、その後は、幻覚のような悪夢にうなされて、細切れ睡眠もいいとこ
明け方、陣痛に疲れて2時間くらい寝た。
夜中だけど、リンゴジュースやプリン、ゼリーだけ食べる。吐いてもいいから食べる、とやけくそ。
9/29(日)入院6日目
38w0d。この日を待っていたのかな?
眠れなかったので、陣痛の合間、射し込む朝日見ながら、お腹に話しかける。
朝、めちゃめちゃ頑張ってシャワー行く。廊下でハーハー息してた。朝食は、サラダやおかずだけなんとか…
その後、診察室で内診。
この日の熊みたいな先生の内診、めっちゃ痛かった… この時まだ4センチ… うそやん…
と、思ってたら、めっちゃグリグリされて、絶叫
体力的に結構キテるので、まず栄養投与してから、促進剤使うことになり、陣痛室へ戻る。
旦那と母、いつ来てもOKになり、10時には来てくれる。絶叫する私に付き合ってくれて、ほんとありがたい…
午前中はずっと栄養投与。
午後から促進剤追加。
そのせいか、陣痛マックス。。
途中便意催すも全然出ず。
後から思うと、これ、便意じゃなく、やっぱりお子だったんだわ…
もう出てきておくれ、と半泣き、、どころか泣いてた。
15時半頃、再度内診。
分娩室に移動。
朝と同じ先生。
うーん…と言われながら、
超激痛の内診グリグリ。。
めっちゃ叫んだ。
私、死ぬかな、と思った。
思えば、産む瞬間より、この時が一番痛かった。
これにより、
子宮口朝4センチ→9センチに…
今、拍手の絵文字探しながら、いや、拍手じゃねぇってくらい痛かった。
陣痛用のピンクの服は、血で真っ赤(・∀・)なので、別の予備の術衣に着替えさせられる。
酸素吸いながら、促進剤を1時間ほど投与。
助産師による内診。
よし、これで全開って事で!と、分娩準備を進める。
いつのまにか旦那が分娩室に入ってくる。
母に飲み物と冷たく濡らしたハンカチを持たされたようだ。
点滴終わりを待って、意識が朦朧とする中、酸素マスクして分娩開始。
もうこんな状況なのに、お腹の中から、息子は右肋骨あたりを蹴ってくる。なんてかわいいんだ…
でも、もうそろそろ会いたいよ〜
ナースの勤務交代時間になり、付き添ってくれてたナースの代わりに、昨日のベテランナースNさんとMさん登場。なかなかないベテランナース同士の組み合わせだそう。
※ちなみに、この病院の産科ナースは全員助産師資格あり。
仰向け寝→横→立位、と姿勢を変えながら、ひたすら息を吐いていきむ。
立位で結構進んだ気がしたけど、足の筋力限界になり、仰向け寝に戻る。
今、アンズぐらい!
今、鶏卵のSサイズぐらい!!
今、Lサイズぐらい!!!
と、股から見える我が子の進捗を教えてくれるw
Lサイズになった時、「もう髪の毛さわれるよ」と教えてもらい、股に手を伸ばすと、息子の頭が、髪の毛があった。
旦那ものぞき込みかけ、制止されるw
これのお陰で、ヘトヘトだったけど、どこにそんなエネルギー残ってたのか、ってくらい、またいきみ始められた。
驚いたのが、頭がもう見えてるのに、右脇腹がまだ蹴られていたこと
もう出ようね、となだめる。
何度目かのいきみのあと、助産師さんが清潔処置(多分剃毛?)に入り、さっきとは別の当直医師が入ってくる。
バースプランに「裂けるぐらいなら、切開希望」と書いていたこともあり、切開処置。
数分後、まさかこれが最後のいきみになるとは思ってなかったタイミングで、息子、スルっと出てくる。
旦那が思いっきり覗きこむ。
すぐに泣き声が聞こえる。
18時56分、と時間が告げられ、
おめでとうございます!
と声をかけられて、涙が溢れる。
産まれた瞬間、不思議と痛みはなくて、ほんとにスルっと出てきた。
産道が狭かったからか、頭が長めに変形している。エイリアンみたい。
こんなになるまで…
なんて頑張って出てきてくれたんだろう…
私が胎盤処置や会陰縫合をされてる間、ベテランナースNさんが体重や臍の緒処置をして、旦那に息子を抱かせて写真撮影をしてくれる。
処置が終わり、横に息子を寝かせてくれて、初乳を舐めさせる。まだにじむぐらいしか出ない。
写真撮影したあと、息子は小児科医の元へ。
産後2時間は分娩台から動けないため、分娩台の私のところには夕食が運ばれてくる。介護のようにして、旦那が私に食べさせてくれる。
良かった、良かった〜と、ニコニコしたり泣いたりしながら、ふたりで食べる。
あっという間に2時間経つ。
面会時間が終わってしまったので、旦那と母は、私の荷物整理をしたあと帰宅。
ナースとトイレに行き、悪露の清潔処理を教えてもらう。息子が寝ているコットを押しながら、分娩後の産婦の集まる大部屋に部屋は移動。
オムツ替えとか細かい事は、都度ナースコールで呼ぶことにして、息子との母子同室初日がいきなり始まる。
この日の夜、息子はすごく大人しくて、ぐっすり。
まだ母乳はほぼ出なくて、舐める程度で、あとはミルク。
まだ、外に出できたことに気づいてないようです
つい半日前まで、お腹の中に居たんだよね…?、と横にいる息子を見ながら、不思議な心地。
コットの中にいる我が子をみてると、自然に涙が出てきた。
陣痛が過酷すぎて、むしろ分娩本番は落ち着いていたように思う。それでも、分娩始まって多分3時間ぐらいはかかったはず。
陣痛のNSTがうまくとれていない時もあったし、どれが本陣痛かわからなかったけど、母子手帳には、分娩時間47時間と記載されました。
旦那は、私が苦しそうなのを見ていられず、「もう帝王切開にできないのかな…」と母や助産師に相談していたそうです。
産後、一緒に夕食を食べながら、「ゆりちゃん、二人目も欲しい?」と、なぜかそのタイミングで聞いてこられました。彼なりに、出産の壮絶さを感じたのでしょう。
「うん」と、スッと答えられました。
私のエゴかもしれませんが、息子を抱えつつの二人目は大変だろうけど、またこの愛おしい10ヶ月、そして、産んだ時の喜びにひたりたい、と思ってしまいました。
ひとまず分娩までのレポはここまで。
支えてくれた病院のスタッフ、そして、家族はもちろん、
ここまで読んでくださった皆様、
破水のお知らせや出産のお知らせの際に、応援くださった皆様、
不妊治療の頃からブログを読んでくださった皆様に、
感謝の気持ちでいっぱいです。
2年半の不妊治療の末、ようやく、ここまでたどり着きました。
ここから退院までのことも、また引き続き書きたいな、と思います。
ふと思い出してのぞいていただければ幸いです。