名古屋で北(中央本線)に乗り換える
途中険しい峡谷を潜り抜け、その先の広い大地には
雪を山頂にいただく連山にかこまれた松本市
その周辺にそびえる山々がキレイで何枚も写真を撮ってしまった
降り立った駅には、いたるところに「歓迎」「サンフレッチェサポーターの皆様」の文字が並ぶ
町中に「俺たちの街には、松本山雅FCがある」の昇りがはためく

とりあえず松本城に向かう
徒歩で20分ほどと書いてあった。
その道中でも、話しかけられる事こそなかったが視線を感じる。
ちょうど11時過ぎ。やっぱり信州に来たなら「蕎麦でしょ!」ということで
途中の「縄手通り」にあった風情のある蕎麦屋さん入った


そこでちょっと困った。単純に蕎麦でも「ざるそば」しかイメージになかったが
やはり広島人。「蕎麦」より「うどん」の土地柄なんで、お品書きに
「ざるそば」「もりそば」「とうじそば」とか出てくると
なにがどう違うのかが、さっぱりわからない
なんとか聞いたことがある「もりそば」を注文した
やっぱり本場。美味い。やっぱり本場は違うと再認識。
あとでお店に入ってきたのもサンフレサポの方々でしたね
そのあとは、その通りにあった神社で今日の試合の勝利を願い
通りの雑貨や賑わいを感じて松本城へ

言わずと知れた日本名城のひとつに数えられる「松本城」
(場内が)近代化された城と違い、城内はまさに木で組み合わされた日本の城という感じ
中の階段が急で登り降りに苦労するけど、それも昔の人の生活を感じられえる部分


天守閣から眺める眺望は素晴らしかった。眼下に広がる建物は昔とちがうだろうけど
目線に広がる山々はおそらく昔の人々と同じ風景のはず・・・ちょっと歴史をリアルに感じる

松本城を出ると、その時間くらいになると松本の街にはサンフレサポがウジャウジャ
今夜のアルウィンは真緑に染まるだろうけど
この時間の松本の街は「紫」で軽く染めることが出来たね
ただ結構歩いたからなのか、蕎麦が消化がいいからなのか腹が減った
そこで「蕎麦」の次に名前を聞いたのが「松本山賊焼き」

広島に住むもので「山賊焼き」と聞くと岩国の「山賊」の鳥脚一本しかない
道中で見つけたお店で注文すると出てきたのは大きな鳥の唐揚げ
「焼き」じゃなくて「唐揚げ」って突っ込みもありそうだけど
食べれば「美味い」レモンをチュッと絞って、口に入れると衣が触感よく
バリバリ音を立てて崩れる。いいランチになったな・・・と思ってたら
あまり現地の人は食べないようで、隣の人が頼んだ「豚のしょうが焼き」がいい香りで
鉄板ジュージュー、美味そうだったのに目を奪われた
さてさてそろそろアルウィンに向かう
でもその前に1つ寄るところところがある
読んだことある人も多いと思うけど「サポーターをめぐる冒険 Jリーグを初観戦した結果おもわぬことになった」の
著者中村慎太郎さん。そのTwitterで時々登場する「ロック総統」のDVDを買うのが目的。
「ロック総統」とは、知る人ぞシャアの衣装でJFLを中心に独自の観戦や思想を展開する名物サポ
合い言葉は「Jリーグ原理主義に鉄槌をくだす」。
J1、そしてJ2に昇格することのみがクラブの至上命題とする風潮に疑問を投げかけている。
もともとは電撃ネットワークの一員だった方で、Twiiterで見かける発言やフォロワ―さんとの
掛け合いも面白い。サポーターとしてもいろいろ共鳴する部分もある。
そのDVDがアルウィン近くの平田駅(松本駅から一駅)にある興文堂さんで販売されてるということだった

実は来週、そこで販売イベントがあるらしいのだが、残念一週早かった。
題名が「総統ぶらり旅2014 静岡編・鹿児島編」実はまだ見てないけど、
今は奈良クラブで活躍する岡山選手が出てたり
各地でのトークイベント「ロック総統の今そこにあるサッカー愛せ!」
ロック総統の誕生秘話。が収められてるらしい。今から見るのが楽しみだ。
レジで買ったときは「来週イベントがありますよ」と言われたので
「今週はたまたま試合見にきただけなんで・・・」と答えたけど
たぶん広島から、このDVD買うためにやってきたとは思ってないよねww
そんなこんなでアルウィンに到着したのは3時前
周りに高い建物が無い上に、アルウィンのスタンドが高くないので
マップで近づいてるように見えても、周辺にらしきモノが全然見えない
不安になりながら進んでいくと緑のアイテムを持った人が
どんどん自転車で追い抜いていく。そこでやっと確信出来た。
初めて見たアルウィンは全体的に白くて、新しい印象のスタジアム。
イメージ的にはベアスタ(鳥栖のスタジアム)を白く塗り直した感じ。
周りに公園が広がってるのも同じ印象を受けた。
この時間、すでに周辺は山雅サポで溢れてた。待機列はいっぱい長蛇の列
その列は果てしなく公園の芝の端っこまで伸びていた。



そしてスタグル(山雅―デン)は店舗も多いし、どの店も美味そう。
ここでは一番目を引いた「ドルネケバブ」を購入。これが美味かった。
本場の方かな?が作る本格的なケバブは盛りだくさん
ピタ?(ナンが袋みたいになったモノ)に野菜と肉がたっぷり。特製ソースもよかった
寒空の中。少し熱量のあるものを食べたかったから満足。
そしてアウェイ側の待機列に行くと、すでに長蛇の列。最終的にはその3倍くらいの長さになった。
だけど、ここは信州。途中にもまだ雪が残ってる場所があった。
今は3時半。ここから開門までの一時間半。
この寒風吹き抜ける中待機するのは忍耐のいる苦行だった。
でも待ってるとゾクゾクと集まってくる紫のサポーター
広島はもちろん、関東方面からも多くの人が集まってくる
それを一人一人見てるだけでも嬉しかった。Twitterで見たことある人や
よくエディスタで見かける顔。聞いたことはあったが「こんな人だったんか」と分かった人
すると案外、時間は早く過ぎた。もちろんブルブル震えながらですけどね
さて開門。中には警察の姿もあって、ちょっと緊迫感もあった
ただそれだけ、この開幕をしっかり安全にやりたいって姿勢が伝わってきた
手荷物検査、チケット確認が済むと、少し開けたところには
たくさんの待ち受ける人々が・・・ある人は観光地をアピール
簡易カイロも配られてた、売店のサービスも素晴らしかった
中でも「松本鍋」が無料で振る舞われたんだけど、これが嬉しかった

待機列で凍えそうなからだに、この鍋が凄く有り難かった。
もちろん味もおいしかったけど、上に乗ってた「りんご?のすりおろし」が
とてもアクセントになって美味しかった。
アウェイ側に設定されたスペースは大きくはなかったが
JFLから苦難を乗り越えJ2、J1と登り詰めた念願のJ!ホーム初戦を
たくさんの協力や応援をされた人に場所を割くのは、致し方ないのかな・・
でもそれだけコンパクトに凝縮されたパワーはいい方向に出るかもと思った



試合前、県知事さん?のスピーチがあった
話してる内容から「こりゃ、この人ほとんど山雅の試合見てないな」と分かる感じだった
「まだスタンドに空席がありますが・・・」って、昨年までの山雅の試合みてれば
そんな言葉が出てくるはずは無い。当然試合開始時にはギッチギチな訳で
それに「コンニチワ!・・・アレ?みなさん声が小さいですね」ってこれも山雅の試合中の
応援を見てれば有り得ない話で、残念になってくる。まあもしかしたらパルセイロの方を
見に行くことが多いのかもしれませんが・・・
松本山雅の応援が始まった
率直な感想を言えば「迫力」や「怖さ」という点では
埼玉2002の浦和を経験してると「そこまでじゃない」
でもここの凄さは、スタジアム全体の一体感。
全員が手拍子し、全員が手を挙げ、全員がタオルを回し、全員が声を出す。
それがメイン、バック問わず、スタジアム全体で行われる
PKで1点返されたあとの山雅のスタンドは凄かった。あの凄さは経験しないとわからないかも・・
携帯版の中野さんの記事にもあったけど、僕らにはなんてことないロングボールが
「ワアアアアアッ」っていう歓声に代わると。大して、なんてことないボールなのに
錯覚で不安にされてしまう。それが選手へのプレッシャーになりミスを誘うことになる
※やっと試合に入りますwww
試合はオビナをどう抑えるかがキーだったように思えた。
松本の特徴はロングボール。
手数をかけずに前線に送る。そこで収めたり持っていくのがオビナ。
始まってすこしはゴールキックをオビナに競られる場面もあったが
そのあとはしっかり複数人でオビナにカラダを寄せ
試合終盤を除けば、ほぼ広島の選手が競り勝ってた。
やってるサッカーで一番の違いが見れたのは
「次のプレー」
広島の選手は競ったあとも「ここに落とせば味方がいる
あるいは周りの位置を確認してコントロールして落とす
ワンタッチのプレーも味方がどこにいるのかを受ける前に分かって処理している。
あまり広島の試合を見たことの無い人は、そのプレーを
「広島はプレッシャーの中、苦しみながらパスをまわしてます」って表現するけど
それがミスなくゴール前まで運べるビルドアップ力が素晴らしいところにある
そこは松本山雅とは大きく違うところ
ただ、それは反町監督が松本山雅でやるサッカーには必要ないのかもしれない
広島のサッカーは「特異なサッカー」と言われるが、逆に山雅のサッカーも「特異」である
まず起点になるオビナを抑えることで
自分達がボールを支配する時間が圧倒的に持てた
あとはジワジワと相手を追い詰めるようにゴール前に押し込み
ボールを右に左に振り回し、隙を見つければ縦パスを通す
もし弾かれても、最後尾で千葉や水本が回収する
結果、得点は柏の突破からのシュートと浩司のFKで得た点にしかならなかったが
ここが少し前線のコンビネーションがまだ万全ではないといったところなのかもしれない
ただ今のサンフレにはそれ以外でも点を取れるパターンがある
それが柏、塩谷の後方からの突破であり
セットプレーのバラエティ(ショートコーナーのアイデアや浩司の精度)
そして青山からのショットガンパス、浅野のスピード
いづれ、コンビネーションは実戦と練習の量を積めば自然に出来るだろう
※そのKeyは工藤が持ってると思う
そしてなにより、今の広島には
試合を終わらせられる選手がいる
※もちろん勝ってないと終わらせることはできないんだけど
その筆頭が佐々木と柴崎
彼らがリードした中に入ることでDFに専念できるようになる
これまでも盛田(現甲府)や岡本(現鳥栖)が
試合終盤、ハイボールをひたすら跳ね返したり
前線でボールを追い回して、時間を進ませた
正直、90分という試合でみれば
後半、松本山雅に波状攻撃を受けて「あわや」という場面もあった
勝敗に関わる、広島と山雅の差はそれほど大きくないかもしれない
だが小さな差でもそこには大きな違いが存在する
それは仮に同じ高さをジャンプしたとしても山雅は限界がココだとすると
広島にはそこからカラダをもうひとひねりして、指2関節分伸ばすことができる
それはやはり同じコンセプトのサッカーを10年以上続けてきたことと
ACLや優勝の掛かった試合の修羅場をくぐってきたことにあると思う
でもおそらく山雅は強いと思うよ
オビナが怪我したり、海外に移籍したりしなければ
あの最後の猛攻とスタジアムの雰囲気に動じないのは
J1にあと数クラブしかいないだろうからね
そして、また来れるといいな
アルウィン、そして松本のみなさんへ・・・
楽しい時間をありがとうございました
