天皇杯の初戦は最近福山の竹ケ端運動公園陸上競技場で開催される
これは主催がJリーグではなく日本サッカー協会主催で誘致?どこで試合をするかは
広島県サッカー協会が決定しているからだったと記憶している
ここ福山での試合は、あまりいい思い出は無い
昨年こそ福岡大に1-0で勝利したが、2012には初戦を地域リーグの今治FCに敗れた
2010には2戦目をここで戦い、アビスパ福岡に延長PKで敗戦している
※2011も2回戦で負けてるが場所はビッグアーチだった
でも久々のサンフレッチェの試合が見れる高揚感は十分味わえた
陸上競技場周辺は隣の野球場で高校野球予選があったこともあり
人はワンサカ集まっていた、メイン、芝生席への入場待機列も長蛇に伸びて
駐車場を目指す車も途切れることはなかった
聞けば、広島からのサポーターも当然多かったようで、普段は錆びれてる
福山駅前に紫の人でいっぱいだったと聞いた
福岡大もレギュラークラス加え、部員数も多くいるようで
濃赤のジャージを着こんだ応援団は一瞬、アントラーズかファジアーノを思わせた
その脇にはチアリーダーが花を添え、天皇杯独特の雰囲気を感じさせた
それに広島サポも初スタメンとなったビョンのコールが準備出来てなくて
本人も気づいてない上に、全然コールが揃わなくて4回くらいやってたな
それにしても土曜日は暑かった、以前は芝生席で見てたけど芝生に体操座りで2時間はキツイ
それに傾斜がなだらかなんで前に背の高い(座高の高い)人がくると見えにくくなってしまう
今回はメインスタンドを買ったけど、屋根もあって日差しも防げてよかった、よかった
■若手の試練の場
スタメンには室蘭キャンプから頭角を現した新しいメンバーが加わった
15日にマリノス戦があるから“主力を温存したわけではない”と森保監督は言っている
しかしただでさえし天皇杯の初戦は難しい。それでもこのスタメンにしたということは
監督の中にも確固たる思いがあったからだと思う。
もし敗戦となればその責任は監督に集中することになる
GK林、DFビョン、千葉、水本、MF清水、茶島、丸谷、パク、野津田、浩司、FW皆川という布陣
おそらくビョン、茶島、皆川のプレーは初めて見ることになる
立ち上がり、後ろで回すいつものやり方だがどうも危なっかしい
気になるのは対人で負ける場面があったこと
確かに福岡大はプレッシャーをかけてきたが
そこまで神経質になることはないと思ってたけど、なんとPKを与えてしまう
初出場のビョン。緊張はあったようだが本来の動きが出せないようだった
聞いた話ではクサビのパスが出せて、フィードも正確らしい
どちらかというと守備というより攻撃のスキルも持ち合わせているDFというイメージだった
ただ目の前でプレーする姿にその面影を見られることはなかった
パスを受ければGKに返し、自らスイッチを入れるパスは数本だった
それも相手に読まれるパスだったり、非常な安全なプレーでチャレンジするものではなかった
そんな中で福岡大の9番がゴール前で突破にかかる
そこを止めることが出来ず、PKそして失点をしてしまう
脳裏に浮かんだのは2012の今治FC戦
その試合でビョンと同じ右ストッパーに入ったのは
その年の中断明けに水戸から移籍してきた「塩谷司」だった
そのときも今の塩谷からは想像も出来ないほど、全くプレーが出来ていなかった
対人の強さは影を潜め、当時は攻撃のカタチすら持ち合わせてなかった
そして結果、地域リーグのクラブに敗戦するという屈辱を経験してしまった
楽観的に見て、ビョンも塩谷になる可能性があるかと聞かれたら「まだ分からない」
しかし森保監督が前半から何度もコーチ陣と話し合いながら1度は“交代”という判断を
してたように見えた※メインスタンドからみてるとそんな判断があった様子
ただそれでも後半の数分までは耐えて使った
彼の本来のプレーを呼び出そうとしたのかもしれない
ただその影響が右サイドの攻撃不全に表れていた
左からはヒョンジンの突破やクロスが入っていたが
ビョンの押し上げが無いことで、航平が前に仕掛けられず
右サイドが機能不全に陥ってた
ただ前半の終盤は少し修正がかけられて、ビョンが高い位置を取ることで
航平がパスを呼び込めるカタチになっていった
■茶島への期待
ユースで育ち、期待されながらも大学へ進学
そこである程度の結果を残し、サンフレッチェのトップチーム昇格を勝ち取った。
ユースからの直接のトップ昇格の道もあるが、大学を経由して夢をつかんだ
茶島のここまでの歩みは「育成型クラブ」のもう1つのモデルケースでもある
だから入団が決まった時も、その嬉しさは大きかった
ピッチに入場した時、そんなに身長についてイメージはなかったけど
林卓人の横に立つと、その差は大きかった
チーム内では小柄な航平と比べても、まだ小さく感じてしまった
序盤の停滞する広島の中でその活路を見出したのは茶島だった
福岡大の監督が、W杯の戦いの中で参考にしたというオランダ式の5バック
後ろとの間をコンパクトに保ち、前線との距離を詰めて連動してプレスをかける
パスコースを消し、ボールを奪えば一気にカウンターを発動する
両SBはウィングとして機能し、能力の高い前線でチャンスを作り出す
福岡大にロッベンはいなかったが9番(鳥栖入団予定)がいた
なんの因果か2年連続で同じ場所で同じ対戦になった
戦い方も研究され、昨年よりも成長した姿を見せるためにやってくる若者は強敵だった
茶島はクサビを消されると、ボールを持って自ら前線へ持ち上がる
するとマークが寄り一時的にバランスが崩れる
数的優位の中で前線で選択肢を作れる
また前線で留まって、新たなクサビの受けてとして機能したりして
現状を打開するようなプレーを続けていた
ある程度、チームが安定すると運動量を生かして
後方でこぼれ球を拾い、相手の攻撃の芽を摘んでいった
その働きは「カズ」に通ずるものを感じた
個人的にはこの試合のMVPは「茶島」だと考える
だけど、じゃこれでリーグ戦もというとこれが簡単ではない
結果、対戦相手は大勝したといえど大学生相手
J1のクラブに対して、どれくらいやれるのかが課題になってくる
そしてこのボランチというポジションはただでさえ難しい
越える壁とすればカズ、青山、柴崎。
そしてライバルとすれば宮原、丸谷、川辺あたりも候補になってくる
この競争は激しいものになる
あれだけのプレーをしてても、それを乗り越える壁がこれだけあるんだからね
でも、それを乗り越えるだけの経験をしてきてると思うよ
■野性味あふれる皆川
長身というのが目立って聞こえてくる情報だけど
試合前のピッチ練習でそのイメージは変わった
電柱のように立って、敵を背後にかかえてのポストプレーが得意かなって感覚だったけど
シュート練習で見せるボールを狙う姿勢と躍動感
蹴るインパクトに力をいれるシュートだったりが
見てるだけでワクワクできそうなプレーだった
若き日の巻(元千葉)を彷彿とさせたが
それにもう少し躍動感を加えた感じかな
まだ本来のプレーが出来た訳じゃないみたいだけど
それでも最後に得点を決められたのは
「持ってる」ことなのかもしれないな
■そのほかアレコレ
あとこの試合で面白かったのは
サブが豪華だったのと、サブで回してる「鳥カゴ」が楽しかった
寿人、柴崎、直樹、塩谷、柏、川辺でやってたんだけど
まあパスが早いこと速い事、ワンタッチで一周回っていったり
いつ見てたんだってタイミングで対角線に出したり
足の角度だけでパスを回したり
そしてそれを鬼はじっくり狙ってカットする
川辺なんて鬼になった時は回りが凄すぎるメンツなんで
もう必死だったね、下手するとズゥーっと鬼の可能性があるからね
やっぱなかなか鬼にならなかったのは寿人と柴崎だったな
でもやっぱりサッカー選手ってのはホントにボール好きなんだな
たぶん死ぬほどやってるボール回しも
みんな笑顔で笑いながらやってるんもんね
それをスタンドから見てるだけでも楽しかった
それと福岡大の応援団が「福岡Night」歌ってたね
「広島Night」の最後のヒロシマ、ヒロシマ、オーオーオーオオのとこを
ヒロシマ=フクオカに変えてね
で!そうなると結構こっちは歌いづらくなるもんで
歌っちゃうと半分、相手を応援してる気分になっちゃうんだよね
だからあんまり「広島Night」歌ってなかったような気がする
あとはいよいよ火曜日からリーグ戦再開だけど
今月はホームでの試合が全部平日なんだよね
15日(火)横浜Fマリノス戦、23日(水)柏レイソル戦
せっかくワールドカップ終わりで熱のある時期なんだけど
それを広島に持ってこれないのは歯がゆいねぇ