先日、職場の若手教員(20代半ばの男性)からの相談を受けました。

 

 

 今回はその若手教員のお話です。

 

 

 その同僚、ちょうどコロナ蔓延真っ最中の教員採用試験突破組。

 

 赴任して、すぐにピンときました。

 

 

 「これはまずいぞ」ってな感じで

 

 

 簡単に言うと、この職種が太古の昔wから重んじてきた「舎弟」としての感覚がない。高校まで野球部だと聞いているのですが、先輩にうまく取り入るみたいな感覚が全くない模様。

 

 

 決して横柄なわけでなく、むしろ謙虚な位。たぶん生徒でいたら「いいコ」の範疇。

 

 

 でも、何かやってもらっても感謝の意みたいなものは伝えられず、何かをやってあげたり先輩を立てるような心遣いもない様子。

 

 いや、ここでその同僚の批判をここでしたい訳じゃないです。必要なら我々先人が教えてあげればよいわけだし。

 

 そして、着任して約半年位で、ちょい年上の職員から、「あいつは生意気だ」的な扱いになり、もうほぼほぼパワハラな扱いを受けるようになってしまいました。

 

 でも、とても良い面もたくさんあります。生徒の話を丁寧に聞いてあげることができるし、優しい。職場のモラルが欠如した事案についても許せない、と言っていたりもします。自分に自信がないのは仕方がないことですが、学ぶ姿勢もあります。

 

 でも、ふと、彼を見ていて、彼が中学生だったわずか10年前のことを思い起こすとハッとしました。

 

 もう10年ほど前の中学校では、先輩や先生はすでに「お友達」でした。少しでも先輩や教師から圧迫のようなものを受けるようなら、本人や保護者から「いじめ」「威圧・体罰」と騒がれてしまいます。破天荒な生徒も減りだしていました。「いじめ」「非行」のようなものに高いレベルで警戒できるようになってきた世代ともいえるでしょう。

 

 

 つまり、その若手の同僚は、自分が受けできた教育が成し得る最高の振る舞いをただ発揮しているだけなのです。

 

 

 もちろん義理人情が紡いできた良さも否定はできません。

 

 

 しかし、どんな相手に対しても発揮できるのが義理人情であってほしいし、自分が思っているように動かないからといって排除するのはそれこそ今の教育にはそぐわないと思うのです。

 

 

 みなさんの周りには、彼のような「Z世代」はいますか?

 

 

 次回も、また別の「Z世代」の同僚についてお話しますね。