さて、ルイス・ハミルトンの勝利で幕を閉じたモナコGPだが、やっぱり1番に話題となったのはニキ・ラウダ氏の訃報だった。
ハミルトンやベッテル、その他のF1レーサーにも多くを教え育ててきたニキ・ラウダ氏。
彼の不屈の精神には脱帽するしかなく、みんなに愛される存在だった事は言うまでもない。
ヘルメットをニキ・ラウダモデルにしたりマシンに追悼の言葉を入れたり、表彰式ではみんなが「ニキ」と書かれたキャップをかぶって登場したり、追悼の腕章を腕に巻くスッタフたちも多く見受けられた。
私自身も彼の活躍には大いに楽しませてもらったし、みんなが心配した事故のあとビックリする程の強靭的な回復にも目をみはらされてしまったものだ。
70歳とは本当に早すぎるお別れだが心よりご冥福をお祈りしたい。
さて、世界で知られるあまねくレースの中でも3大レースに数えられるモナコGP。
モナコという地で開催されること90年。その土地柄や公道を使ったレースとして有名である。ドライバーから見れば横は全て壁というテクニックだけではなく度胸も試されるコースとしても有名だ。
世界中のF1レースファンであればモナコGPが大好きであろう。
現に私も好きではあるが、現在のレギュレーションから考えてもはやレースをする環境にはないとも思う。それは何故かと言うと
第一に予選で全てが決定してしまうようなもの。決勝の順位はほぼ予選の順位と変わり映えしない。だからこそ無理に攻める必要が出てくる。で接触なりの事故がおきてSC若しくはVSCが頻繁に使われる事態となり、その度に本来のレースが中断し減速若しくはSCに帯同させられる事態を招く。さらにはその原因を作ったとされるドライバーにはペナルティーが課せられる。
コースがレースをさせてくれずに降格やタイムペナルティーというお土産を置いていく。
第二にDRSの意味が見いだせないコース。DRSゾーンは最小の1箇所。ただでさえ少ないのにその距離も短く、抜けた先のサン・デボーテは90度コーナー。急激にスロットルを戻しブレーキングに入るのでオーバーテイクのためにDRSを使えないとあっては意味がない。
第三にオーバーテイク出来る道幅がほぼ存在しない。テクニックを競う大会ならまだしも、速さも追求したF1にとっては論外である。確かにポルティエからトンネルを抜けヌーベル・シケインまでの間でオーバーテイクを試みる事も出来るのだろうがヌーベル・シケイン前では急ブレーキを踏むため攻めあぐねる。そこで下手を打ってクラッシュという事が多い。というか多すぎる。
要はオーバーテイクするということがほぼ難しいコースであり、よってラスカスあたりでの事故も多発する。ラスカスでは速度が遅いため大事故までには至らないが今回のGPでもルクレールのF2時代を彷彿させる果敢なせめぎ合いの結果このラスカスでクラッシュしてリタイヤすることになった。
最後にピットも各チームの距離があまりにも狭く、スピードレーンとの距離も近すぎることからピットスタッフの判断だけで大事故になってしまう可能性を秘めている。
今回のレースでもボッタスとフェルスタッペンの接触があった。これは明らかにレッドブルのスタッフの判断ミスであると思われるが、観ているとチーム間の距離が近いため後車が出た時にほぼ同時に出すとあのような事態に陥るであろうと考えられる。
かといって後車が過ぎるのを待っていたのでは次から次へとマシンがスピードレーンにのってくるので出れなくなってしまう。これによってタイムロスが生まれることはチームもピットクルーもドライバーも望むことではないのは明らかだ。
F1は観ていて楽しい。ワクワクドキドキさせてくれる。だから大好きだ。子供の頃からずっと。
だからマシンにレギュレーション変更が適用されるならコースもそれに併せて変更なりしていかないと折角のマシンとドライバーが勿体無い気がしてならない。
モナコGPが無くなることを願っているのではなく、むしろモナコGPのさらなる進化があって欲しいと願っているのだ。
各コーナーに全て名前が付いているコースなんてここしか無い。それだけ重要なのは確かだと思う。ドライバーのテクニックを見せるという点でも評価が高いのは分かる。であればマシンの性能もフルに発揮できるコースになってほしいと思っている。
