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横山光輝さん作の『鉄人28号』は昭和30年代前半に手塚治虫さんの『鉄腕アトム』より少し遅れてスタートしたロボット漫画の傑作なンだ!

愛らしいアトムとは違い、28号は武骨で目がきつく余り女性にはウケず、男子ファンを魅了しつづけたっけ。

オレがマダ10歳にも満たない頃だったンで、鉄人28号がナゼ誕生したか~なんて殆んど理解出来なかったよ。
なにせ28号は、太平洋戦争敗戦色濃い状況下の日本の最終兵器として造られたのだから。
鉄人27号も出来悪く、最後の最後に28号が完成するンだが製作所は空爆を受け、鉄人は瓦礫の下に長いコト埋もれてしまうのだ。

戦後のどさくさの中で発見された28号は、戦後処理にうごめく国際陰謀団らの造った新型ロボットと戦うのである。

単純に巨大ロボットが活躍する漫画を見たかったのに国や街の事情が反映されてる此のロボット漫画に“重い”モノを感じたのか始めは取っつきにくかったよ。

後でワカルのだが『鉄腕アトム』は、ロボット差別を描いて人間の差別意識をあぶり出してるし『鉄人28号』は、リモコン持つ者しだいでロボットは“善”にも“悪”にもなる~と云う凄いテーマを持ってたのだよ!


95年の1月17日
阪神・淡路大震災が起きて神戸と淡路島は未曾有の大被害を受けた!
とくに長田区の惨状は地震の爆心地と思えたほど!
オレは10日後にその爆心地に行ってるのだ。
街の電気の殆んどが消えてリュックサックを背中に、大勢の人らが暗闇を行く姿は“戦争”を思わせ、身震いした!

あの長田区が復興をとげて今年~広場に巨大な『鉄人28号』が出現するとは!
横山光輝さんは戦後の焼け野原を見ながら巨大ロボットの構想したのでは~と云う説がある。
神戸育ちの横山さんが造った28号が、また震災が起きても防いでくれる最終兵器として今回モニュメントされた~とも思える。
が、必ずしもソウではないらしい。

ナマで見て、此の巨大な鉄人28号は震災の最終兵器としてのシンボルと云うより、神戸の“切り札”として造られたのではないか~と思ってしまった。

時を越え、また鉄人28号に会えてしまうとは…オレも知らないうちに鉄人を動かすリモコンを持ってたのか!?