今日は、日本コーチ協会・熊本支部の勉強会で講師を務めました。
ストレングスファインダーを使わずに、そのエッセンスだけを伝えることにトライしました。
自分だけの才能(無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターン)を見つける方法は、いくつもあります。
今日は、その中で“自分のきらいな人”から自分の才能を見つけるというワークを入れてみました。
才能から強みにつなげていく講座の中で“きらいな人”を扱うというのはリスキーではありましたが、自分自身がそこからの気づきを多く得ていることもあり、「やってみたい!」という気持ちを優先して思い切ってやってみました。
自分のきらいな人や苦手な人は、言ってみれば自分にネガティブな感情をもたらす人でもあります。
そして、ネガティブな感情というのは多くの場合、自分が大切にしているものをないがしろにされた(と感じた)ときに湧くものです。
例えば、私は、場をわきまえずに声高に自分の言いたいことだけを主張する(と感じる)人が苦手です。
あと、時間にルーズだったり、ルールをきちんと守らない人は基本的に“きらい”です。
(今は、そんなことないですけどね。(笑))
前者で言えば、自分自身が対立を嫌うゆえに場を読み、そこにふさわしくないと思われる発言をしないことを大切にしているからです。
後者で言えば、自分自身がルールを守り正しく、きちんとしていることを大切にしているからです。
こんな風に、自分にネガティブな感情を与える人は、自分が大切にしているものに気づかせてくれる先生でもあるのです。
今日の講座では、このネガティブな感情にフォーカスするワークのあと、ポジティブな感情にも焦点を当てて自分の才能が自然と強みとして表に現れていることに気づいていただくワークも取り入れました。
そして、様々なワークにより自分の才能を知っていくことで、勝手に起こることが一つあります。
それは、自己理解を進めれば進めるほど、それがすなわち他者理解につながっていくということです。
自己理解を深めるということは、他人とは違う自分を理解するということです。
だから、自分のことを理解すればするほど、いかに自分が他人とは違う人間なのかが明確になっていきます。
裏を返せば、それは他人がいかに自分と違うのかが明確になっていくということなのです。
この結果何が起こるかと言えば、今まで許せなかった相手の言動が許せるようになっていきます。
「そうかあ、あの人は自分とは違うものを大切にしているから、あんな言動になるんだ。」ということがわかるからです。
“きらいな人”から自分の大切にしていること(=才能)を紐解いていく効果はそこにもあります。
今日の参加者の方にも、まさにこれが起こったようです。
ネガティブな感情は、自分の大切にしていることを教えてくれるものであり、逆に言えば自分の大切にしているものに気づければ、感情もうまくマネジメントできるということでもありますね。
来月某コミュニティに呼ばれてやる講座では、そのあたりを扱う予定です。
機会があれば、こういうのを連続講座としてやりたいなぁ。