大切にしているもの | ストレングスファインダーで強みを活かす ストレングスコーチちしきのブログ

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ストレングスファインダーのプロとして、ひとりの人間として、日々感じることを書いています。

こんにちは。


ストレングスコーチのちしきです。


今日午前中は、若者へのコーチングでした。


彼にはもう5年ほど前になると思いますが、前職の会社員時代に、同僚の紹介でお話し(コーチング)させてもらったことがあります。


確か会社の体育館の和室だったなぁ…。(笑)


その時共有した時間が、彼にとって意味のあるものだったみたいで、今回再び声を掛けてもらいました。


コーチと話しをしたくなる人には、その人なりの何か解決したいこと、課題があります。


で、事実としてその課題や問題というのは、本人が作り出しているものです。


同じ事実を目の前にして、それをどう解釈し、どう感じるかは人それぞれです。


ある人が、ただスルーする事柄を、別の人は解決すべき、何とかすべき課題、問題だと捉える。


だから、ひょっとしたら問題としなくてもいいことを、問題だと深刻に捉えているのかもしれない。


コーチがこの前提に立って接することは、とてもとても大事なことだと私は思います。


なぜならコーチが一緒になって、


「それは問題だ!」


と捉えた瞬間から、それはまさに”問題”となり、解決しなければ、何とかしなければならないものになってしまうからです。


下手をすると、コーチがクライアントと一緒になって、


「どうすればその問題を解決できるのか?」


と考えてしまう。


本当は、最初から何も問題などなかったということかも知れないのに。


では、コーチとしての私は、何をするのか?


いや、何ができるのか?


やっているのは、その人が語る話しの中から、その人の考え方や物事の捉え方、大切にしていることなどに耳を傾け聞き取ることです。


問題を作り出しているのは、まさにその部分だからです。


自分の考え方、捉え方が問題を作り出しているからと言って、その思考パターンが悪いものだ、変えるべきものだということではありません。


でも、自分自身の思考のクセに無意識でいる限りは、問題は問題のままで変わることはありません。


そして、自分が何を大切にしているから、何を必要としているから、目の前のことを問題と捉えているのかがわかりさえすれば、自ずと答えは見えてきます。


人が問題と捉えることの多くは、他者との関係性の中で生じます。


アドラーは、すべての人間の抱える問題は対人関係にあると言っています。


他人とは違う自分を、周りに合わせようと苦しんでいる。


自分とは違う他人が、思い通りにならないと苦しんでいる。


自分が何を大切にしているから苦しんでいるのかかがわかれば、この問題は自然消滅します。


他人と自分は違うと頭ではわかっていながらも、腹落ちしている人は少ないと思います。


そして、自分自身が何を大切にしているのかがわからない限り、周りの他人が何を大切にしているのかに目は向きません。


そこに目が向かない限りは、対人関係の問題は解決しないと思います。


自分が何を大切にしているのかに気づき、それを受け入れることができたならば、自分は自分のままでいいということに気づけます。


自分が大切にしているものとは違うものを、相手が大切にしていることがわかれば、相手を尊重する気持ちが生まれ、変えようと思う必要のないことに気づけます。


私がコーチングをしている最中は、いつもこの疑問が頭を占めています。


「この人の大切にしていることは何だろう?」


ここに、ストレングスファインダーを学んだことが、大いに活かされています。


その人の言動から、


「こういう資質があるのかなぁ。」


と、決め付けではなく、仮説を立てます。


そして、二人の共同作業として、”大切にしているもの”をクリアにしていく。


そこがクリアになったら、その視点でもう一度自分の問題(と思っているもの)を見てみる。


すると、コーチング前とはまったく見え方が違っていることがあります。


今日も、まさにそんな時間でした。


何だかんだで二時間お話ししましたが、終わった時の彼の顔は晴れやかでした。


ちなみに、彼の生き方は私の生き方に重なるものでした。


過去でもなく、未来でもなく、今を生きる。


もちろん、仕事も生活スタイルも、何もかも違います。


なにせ、彼はサーファーですから。(笑)


ひとしきり話しをしてもらい、自分が大切にしているものが明確になったとき、こう質問をしました。


「過去を振り返ってみて、自分でうまくいっているときって、一番自分らしく、つまり今だけを見て、一所懸命に生きていたときだったんじゃない?」


彼は、深く安堵したように微笑みながらうなずきました。


そこに気づけた瞬間に、自分に対する信頼がぐっと増すのだと思います。



私はこんなコーチングを提供しています。


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