ある冬の日。
「別にネタが走るわけじゃないけど、北海道行きましょうね〜(強制)」
つぶやくように、みなを誘った。
…なんだかんだで、夏の山口線メンバーが集結した。
出発当日は市川駅に13時集合という約束。
中山くんが市川からフェリーターミナルまで送迎してくれるのだ。
荷造りを進めていると日比谷さんから「30分遅れます」と連絡が。
ラッキー!即座に荷造りをやめ、眠りについた。
…早速計画が破綻している。しかし誰も責める人はいない。
予定通り市川駅に約束より30分遅く着く総武線に乗る。
自分たちが錦糸町を出た頃、中山の運転するセレナが市川駅に着いたとの連絡が。
すかさず月島さんから「小岩で降りました」と返信が。
どうも市川駅集合と伝わっていなかった模様。
…無理やり快速が止まる駅集合にした挙句、遅刻した僕にとやかく言う権利はない。
自分たちも小岩へ向かった。
なお、1番の被害者は市川駅まで車を回したのに小岩に来いと告げられた中山くんである。
やっと集結した我々は、予定より1時間ほど遅れて、フェリーターミナルへ出発した。車中は終始ホモビデオや猫ミームの話題で持ちきりだった。
フェリーターミナルで中山くんと別れ、苫小牧港に着いたのは翌日の14時。
市川駅で集合してから丸一日経っていた。
移動中、785系特急すずらんに遭遇。月島さんが電車の顔に。
すると自分らの界隈で一番の電車である日比谷さんが「運用次第ですが、すずらんは新札幌でバルブできますよ」と云う。
すずらんは785系と789系の共通運用で、適当に行くと789系が来てしまうらしい。
この日はすずらん11号が785系だと判明した。(日比谷さん調べ。)
「えーガチで嬉しい行きましょう」と月島さん。
意気揚々とゲバを立て、ビル風に震えながら785系を待つ。
19時49分、すずらん11号が入線。
ええ!?
腹がちぎれるほど笑った。大真面目に785系を狙っただけなのに、ゴールデンカムイトレイン。785系よりレアだろこれ。
備前焼のような黄土色の顔面は爆笑する僕らを横目に、定時で発車した。
機材を片付けていると、反対方向の快速エアポートの到着案内が流れた。ふと線路に目をやると、ハロゲンライトが近づいてきてるではないか!
ハロゲン=古い=721系という式を瞬時に立式した僕は月島さんに「721系きたよ、対岸ホームからバルブできるべ!」と焚き付けた。
凍ったホームをダッシュする月島さん、近づくハロゲンライト。僕も721系は好きなので、電車の顔で入線を待った。
???
入線してきたのは、ハロゲンライトを煌々と灯した733系(左)だった。
同時に、対向ホームにはLEDを灯した733系(右)が停車した。
なぜ同じ形式なのにハロゲンとLEDがあるんですかね…
結局、721系も785系も撮れずに撤収。
この日の電車活動は終了。翌朝は花咲線に行くことが決まり、車を東へ走らせた。
つづく。