本当にキショい脳みそを持っているので、日頃から変な鉄塔や好みの鉄塔を見掛けると女の子の裸を見たかのように、下手したらそれ以上に興奮してしまう。


僕と同じ車に乗ったことがある人なら突如壊れたおもちゃのように興奮する僕に遭遇したことがあるだろう。


そんな女の子の裸並の興奮を覚える鉄塔とはどんなものなのか、解説したいと思う。




まず、当然のことだが、鉄塔には古いものと新しいものが存在する。


世の中の大半の古いものは一定の年数以上経つと逆に価値が出てくる訳だが、鉄塔も例に漏れない。


1.古い鉄塔


東京近郊の歴史ある送電路、都留線。開通は大正12年で、山間部は未だに当時の鉄塔が多く見られる。


黒部川の水力発電所の電力を東京に送電するため、昭和2年に竣工した黒部幹線。現在は長野市信州新町の新町開閉所が始点となっている。

こちらも開通当時の鉄塔が未だに見られる。

こういうシンプル古いもの、最高だ。


2.タイダウン鉄塔

タイダウン、語源は英語のtie down(縛り付ける、つなぐ)だが、鉄塔におけるタイダウンは碍子の数が肝となる。


通常の鉄塔は碍子が腕金から下方向か横方向に向いているのだが、タイダウンは上下から碍子が伸びている鉄塔のことであり、前後の鉄塔との高低差が激しい場面で使用される。


山間部でまれに見られるのだが、山間部故にあると分かってても近づき難い場所に建っていたり、そもそも数が少ないことから、見かけたら興奮を隠せない代物だ。


3.1回線の鉄塔

まずは、回線という単語について解説したい。


回線とは、送電線の電線の本数を数える際に利用するもので、電線3=1回線 となる。

この法則に則るため、送電線の電線の本数は3の倍数である事がほとんど。

これは世界共通の事項である。

ちなみに、日本の送電線の多くは2回線だ。


この回線という単位を利用し、6本電線を支持している鉄塔を「2回線鉄塔」、12本であれば「4回線鉄塔」などと呼ぶ。


お分かりいただけただろうか?

この回線で数えると、1つしか回線がない鉄塔が好き、というのを伝えたい。意外と珍しいのだ。


青森県下北半島の下北B線。(多分)

シンプルすぎる1回線鉄塔はエロい。


苗場付近の国道17号と並走する湯宿線。

電線3本で1回線という解説をしたが、これはかなり珍しく4本電線がある。理由はわからない……1本は予備かな、。。


こちらも歴史ある送電路で、元々上越幹線として東京亀戸までを結んでいた。系統分離が進み、この区間は湯宿線となった。


腕金が余ってるのが分かると思うが、元々は2回線送電線であった。


1回線鉄塔が仲良く並走していた。

先程と同じく、青森県下北半島の下北A線とB線。


余談だが、左はかなり珍しい直流の送電線(日本の送電線は殆どが交流)北本直流幹線。北海道と本州を結ぶ送電路である。

直流送電線は、+、-の2本の電線で1回線を構成する。この北本直流幹線は4本電線があるため、2回線となる。



4.えぼし型鉄塔

鉄塔には様々な形がある。

その中でも、えぼし型が僕の推しメンバーだ。

姉妹で佇む相武線のえぼし型鉄塔


苗場山の麓を通過する切明線。

ほぼ全線がえぼし型鉄塔で構成されている。

えぼし型鉄塔界隈の大御所、安曇幹線。

500kvは通常えぼし型は採用されないが、豪雪地帯を通過する安曇幹線においては耐氷雪の観点からえぼし型鉄塔が採用された。



ふぅ。ここまで読んでくれてありがとう。

それでは僕は賢者タイムに入りますので。

あばよ‼️