SLの煙で握りしめるボタン


知らないしょばに降り立った途端


ナイキとアディダスで出来た地主が


私の所来て鳴いてくれた


カメラバッグからはみ出た小銭


ぼろ儲けしてる金色のオーナーに


スカスカでボロい荒地でも


不満をもらしても金ボるよ



普段なりの段取り 熟して子慣れて


繰り返して 通うほど


遠ざかるみたい カット上げてない


服をしょばで汚すみたい


色が出せない スジも読めない


ショバが露呈しすぎてるほどのSNS


誰も撮れてしまうほどの出来映え


まだ迷ってしまうけど


街灯がない道だけど


届かない望遠だけ 有り余る


このまま履修しても


何も変わりゃしないことも


過ぎって蔓延るよ


今はモノ来ることを願ってる


見たことないカットを望むなら



犠牲にしたって金銭だけ


スジもわからず乏しいしょば


特定したって光線はもう


薄暗い明日に委ねるだけ


時々スジに従うまま


定刻通りに過ぎてゆくなら


追っかけ先も何も知り得ずに急ぐだけ


ギリギリに辿り着けるだけ 上なら


上ならなだけ