やちむん奈須重樹のブログ

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シンガーソングライター やちむん奈須重樹(なすしげき)宮崎県延岡市出身 那覇市在住

緑ヶ丘公園でやっていた楽市楽座の野外公演を前半だけ見てのれん街に向かう。後半は明日見ることにする。


今夜もワールドカップサッカー、コスタリカ戦。

この間のドイツ戦よりもモニターを設置している店が増えていた。日本の試合が終わっても、ずっとワールドカップを流しているので、なかなか流しがしづらい環境ではあるが、隙間を縫って歌う。

ワールドカップ終わったらモニター外すのかな?




古い友人で編集者の秋吉さんが、ぼくを訪ねて来てくれた。

ぼくが歌う姿をこっそり見てたらしい。

「奈須さんはずっと現役ですね!」

と言われた。


なんか照れくさい。もともとぼくは、そんなキャラクターではなかったはずだ。音楽で食うために、努力ではなくて工夫をしているうちに、そんな風になってしまったようだ。

映画を見た人からも、勇気をもらったとか、元気がでたとか言われることが多い。

ほんとにぼくはそんな若者じゃなかった。

のらりくらりとぬるま湯に浸かってるような青年だったのに。

こんなこともあるのだなー。



ワールドカップのドイツ戦が、流しの稼ぎ時の時間帯とバッチリかぶっていた。

日本が勝って大騒ぎだった。

最後の方は、ついぼくも足を止め見てしまった。




あさって結婚式だという家族に歌った。


誕生日のひともいたので、まずはバースディソング。

これもオリジナル、Jrにハートブレイクの替え歌。

誕生日のひとのリクエストは台風天国。

新婦のお父さんが、しっとりしたのが聞きたいというので、三線を楽屋から取ってきて、さぁふぅふぅを。

もう一曲かっこいい歌を、と言われたので、かっこいいかどうか分からないけど、ヒッピーと結婚しようを歌った。


歌ってる途中でお父さんが、

「しんちゃんに変えて」

と言うので、後半は

しんちゃんと結婚しよう〜♪に変えて歌った。

これ、いいな、新婚旅行のカップルも多いので、これからはこれやろうかな。


昨日のれん街で聞いてくれたお客さんが、サウンドエムズのライブに来てくれた。嬉しい。

川崎の人たち。主任の小堀さんとフィリピン人の女性ひとり。

若い方のフィリピン人の女性ふたりは、今日合流した友だちと遊びに行ったと言っていた。


のれん街でお客さんに歌い、一緒に飲んだりして、

「明日ライブなの?行くよー」

とかになったりすることは時々あるけど、皆さん旅人なので、翌日ライブ会場へ現れることはほとんどない。スケジュールがぱんぱんなのだ。初めてじゃないかな?ほんとに来てくれたひと。


リクエストありますかー?って、メニューを見せたら

「金曜日なので、金曜日のエンジェル」

実は第一部で歌っていたのだが(彼らが現れたのは、一部のあとの休憩時間)、さっき歌ったんですよ、とか言えないので、本日2回めの金曜日のエンジェル。

同じ歌を同じ日に2回歌うことなんて、ほぼない。


ライブがはねた後、昨日気になってた店があると、小堀さんが言うので、のれん街の沖縄おでんに。


今日のライブの前座をしてくれたマジシャン・紙麻呂が流しでぼくらの席にも回って来て、今夜の大失敗を謝っていた。そして、客からもらったおひねりも、なぜかぼくに返金したのだ。










川崎からやって来た4人。

男性一人、女性三人のグループに歌った。


女性は全員フィリピン人(二十歳そこそこ二人と四十代ぐらい)。男性のことを、主任主任と呼んでいたので、聞くと会社の個人的な慰安旅行らしい。主任は日本人、食肉加工の会社とのこと。


若い方の子が、英語英語と、言うので、唯一の英語詞「Maybe  Malaria」を歌う。

彼女たちは気に入って、サビの部分を繰り返し歌っていた。

CDは無いかと尋ねられたけど、Maybe Malariaが入っているCDはしばらく前に売り切れてしまったので、You Tubeの動画を教えてあげた。


決して給料は高くはないはずけど、彼女たちは気前がいい。さっき札束だけ見せびらかして、大したチップも入れなかった日本人のおじさんがいたけど、それよりずっとエンターテインメントを分かっていると思う。関係ないけどフィリピン人のバンドは、カバーをさせたら世界一だ。


主任が一杯どうですかと言うので、交ぜてもらった。

やはり若い女の子がいるとやることが違う。5人で店に置いてあるジェンガをやったり、黒ひげ危機一発をやって遊んだりしたり。罰ゲームはテキーラ。

黒ひげは、誰かの差し込みが甘かったらしく、最後までナイフを刺しても黒ひげが飛び出さないので、誰が負けだか分からないから、全員テキーラ!になってしまった。





明日天気になあれを聞いて、肩震わせて男泣きのひとがいた。

一緒にいた女性が、「彼、今日辛いことがあったんですよ」と。

その言葉を先に聞いて歌ったのだが、何かはまったらしい。

とりあえず良かった。喜んでくれたみたい。



9時頃に出動。

最初に歌ったのは、お笑いもやってるピアニスト。逆だっけかな?

以前ヒッピー聞きましたと言ってくれた。

一緒にいた友だちが、これ気になるなーと言うので、ざりがにパンツとせみとりランニングを歌う。

ヒッピーと結婚しようは、前回スマホで撮って、ピアノでコピーしたと言っていた。

今回のざりがにもやってくれるかな。


同世代、ぼくよりすこし上のお客さん3人から勧められて少し飲む。

大阪のひとたち。夫婦と男性ひとり。高校からの同級生らしい。がんばれいぼやーるーと、さぁふぅふぅを歌う。

夫婦でない方の男性は、かつて大正区で商売をやっていたらしく、沖縄出身の客がよく来ていたらしい。

「沖縄のひとは声がでかい」

ウチナーンチュの印象を語っていた。


そう言えば昔、友人の映画監督の當間早志と、かぼちゃ商会の新名さんちに泊まりに行ったことがあったっけな。

みんな若かったこともあり朝方まで飲んで盛り上がった。

早志の声は、でかくてよく通るもんだから、普段は乗りのいいニーナさんも、その時はさすがに

「早志、ここは東京だよ〜」

と、シィーって感じで言った。

亡くなった新名さんとの思い出の一つだ。




台湾の台東のパンさんファミリーがぼくを訪ねて、のれん街に来てくれた。

せっかくなので、メンバーの育ちゃんと、よっちゃんにも来てもらって演奏した。

パンさんファミリーとは3年前の7月、台東の鉄花村で演奏したときに知り合った。

そのときレコードを買ってくれたのだが、ずっと聴いてくれていたみたいだ。


好きな歌は、モクマオウのトンネルを抜けて、一生売れない心の準備はできてるか、とのこと。

もちろんこの2曲は歌って、さらに、がんばれいぼやーるー、さぁふぅふぅも歌った。


おひねりも娘ふたりから、それぞれ(もちろん出どころはママ)なーんと、一万円ずつもらった。




次はメンバー全員で、台東に行くよと約束した。

記念写真は、店員さんのセンスが効いた絶妙のアングルで、ニワトリがメインみたいだ。



夫はヘルシキ、妻はゲテモノというバンドをやっているらしい夫婦に歌った。

主にコザで活動しているらしい。

「ヒッピーと結婚しよう」

夫が誕生日だったのでバースディソングも。

バースディソングもぼくのオリジナル。

ライブ会場ぐらい盛り上がった。


いいギターですね、ギルド、と声かけてきた青年。

一曲千円と言ったら、高ーいと言ってたけど一緒に飲んでた友だちが千円出してくれて、そばとロックの日々を歌う。


二人とも音楽やってたらしく、目茶苦茶喜んでいた。

絶対You Tubeやるべき、クレイジーケンバンドよりいいと言っていた。

映画のチラシ渡したら、これ知ってる、タイトルすごいよな、見たいと。

メニューを見てタイトルが気になると言ってくれたので、絶対見に来てよと言って、サービスで床屋の孫を歌った。