昨日、無料で観た映画はこちらです。

『子宮の記憶
~ここにあなたがいる~』
昔、産まれたての赤ちゃんを誘拐した女と、誘拐された男の子の話です。
『八日目の蝉』とテーマが似ていました。
違うところは『八日目の蝉』は誘拐されたのは女の子で、大人になって誘拐された当時に住んでいた島を訪れるんだけど、自分を誘拐した女とは会うことがなく...。
『子宮の記憶』は、高校生になった男の子は自分を誘拐した女に会いに沖縄に行き、偽名でその女の食堂で住み込みで働くのです。
そして共通している点は、誘拐した女は子供を産めなかった女。
今の私には、痛いほど気持ちがわかりました。
偽名を使って、自分を誘拐したことがある愛子と暮らす真人。
真人は裕福な家庭に育ったのに、実の母親に愛されていると感じたことがなかった。
自分があの時に誘拐された子供だと愛子に告白したあとに、真人は言う。
「自分が幸せだったのは、誘拐されていた40日間だけだった」と...。
私は子供を死産でしか産んだことがないし、育てたことはまったくないので。
だから「違うよ」って言う人もいると思うんだけど。
私が感じたのは「母性に、産んだ産まないは関係ない」っていうことでした。
産んでなくても、女は母になれるんだよね。
逆に、産んでも母になれない人もいる。
どれだけ子供を愛せるか、守れるかって血じゃないんだなって思いました。
そういえば愛子役の松雪泰子さんて、ドラマの『mother』でも愛菜ちゃんを誘拐してたよね?
松雪さんも沖縄の風景も、すごくキレイでした。
もう二度と会えなくても、愛子さんと真人には幸せになって欲しいと心から思いました。