初川口公演 | 重松隆志オフィシャルブログ「SHIGE "魂"」Powered by Ameba

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いっちょやったった川口公演。

ご来場の皆様ありがとうございました!!

東京で見れなかった人も駆けつけてくれて、ホント嬉しかったよ!
山本少尉役の岡安泰樹さんの故郷川口市。
やっぱり俺も奮えたよ!!

二度と目の前には現れてくれない人が今日は絶対この劇場のどこかに居るって思った。

後残りわずかなステージって事もあるのか、テンションもどことなく違う。

いい意味でそんな思いもエネルギーに変えられる。

舞台本番の半ば、特攻隊員全員での「訓練シーン」がある。
舞台上の照明が消え、劇場が真っ暗な中、それぞれの位置を確認するため全員で手を繋いで距離をとる。
左手はリスさん(松本匠)、右手からは真っ暗な中から今井さんの影を見つけて手を握る。その奥には岡安さん、ユタさん(田中伸一)。
全員で手を繋いだ瞬間、照明が入り全員が走り出す。

もう泣きそうやわ。

いや泣いたってもええと思ってる。

役としても。

出撃命令を言い渡され、明日死んで行くんやから。
人生最後の訓練。
しんどい事も苦しい事も腕立て伏せも正拳突きも全部「今生きてるんやーー!!」って喜びに変わる。

なんかそれが役者としても、今生きてるんやって気持ちとリンクして嬉し泣きしそうになる。

なんやろあの感じ?

真っ暗な中でみんなの、役者の姿を探して手を繋ぐ時。

自分が『ウィンズオブゴッド』という舞台をやっていてお客さんには見えない好きな瞬間である。

それも後二回じゃ……