伝統と新しさに挑戦する醬油蔵。-こうげのオタカラ(転載)- | しげるんるんウェブログ-上三毛郡上毛町を歩く-

伝統と新しさに挑戦する醬油蔵。-こうげのオタカラ(転載)-

「若い杜氏が新商品で伝統を背負う。」-成果と取り組み状況-

 

二反田ショーユーこと研究会

天然醸造にこだわり、もろみ製造を続けている醬油蔵には土着の菌が棲んでいます。

その土地の空気や水の恵みを受けてつくられる慣れ親しんだ麹には、しっかりとファンがついています。

もっとファンのためにできることや、新しい顧客と出会いたいという杜氏の思いに答えるべく、今ある魅力を整理して、それを情報として商品とともにお届けする仕組みをつくるための研修が走り出しました。

杜氏は、仙台から移住した30代男性。

蔵を守る熱意とひたむきな努力は商品力を高める可能性を秘めているため、杜氏を中心としたアピールの手法を研修。

(H25年8月、研修参加者がウェブサイトを自主制作「二反田醤油HP」)

 

 

また、杜氏自ら「しょうゆ麹」という、甘味料や添加物を使用しない商品を、ファンの期待に応えるために創作。

自然なもろみの風味が楽しめる商品が生まれました。

 

「こだわりを磨く。」-当初問題点-

業界全体が低迷する醬油製造業。

その理由として、少子高齢化、食事の洋風化などが挙げられ、数多く存在する同業他社との差別化を図ることが課題となっています。

また、同醬油蔵では、もろみ醬油のほかにも、味噌や漬物を商品として提供しており、定番商品として販路もありますが、それはごく限られた範囲であり、より広く知らせていくことが課題として挙っていました。

そこで、長く受け継がれる伝統とこだわりの工法による醬油づくりをケーススタディとして、創業100年(大正7年創業)の天然醸造の老舗醬油蔵を会場に、研究会(分科会)を行っています。

 

「情報発信と、商品の磨き上げと、走りながら伝える。」-解決への道のりと今後-

整理された情報は、ウェブサイトだけでなく、リーフレットなど他の広報ツールの作成に活かすことができます。

情報発信が定期的に行えるようになれば、近郊だけでなく、売り先は全国に広がります。

今後は、無添加を視野に、差別化を図る商品開発に必要な知識と技術の提供を行っていきます。

 

こうげのシゴトofficial websiteより