地域振興というものを考える。 | しげるんるんウェブログ-上三毛郡上毛町を歩く-

地域振興というものを考える。

地域振興とは何か。地域振興は、どうなったときに達成したと言えるのか。それは、雲を掴むような話で、永遠に答えは出ないし、答えなどある筈もないのだと考えられている。単に経済活動が盛んであるとか、企業が立地したとか、人口が増えたということで片付けられるテーマではないのである。


そもそも「都会」と「地方」は構造が全くの別物であり、地方が目指すべきことは都会のそれではない。また、地方には地方の向かうべき道が必ずあり、地域活性に統一フォーマットがあったり、プロトタイプを量産するものでもない。一概に語れないのである。それは江副直樹師匠がいつも仰っていること。


福岡県庁のとき以来、彼此5年以上「地域振興」というセクションにかかわっている。広域振興の際は12市町村にも及んだが、現在は「上毛町」を基軸とした策を練ることが専らの仕事。

昨年は「こうげのシゴト」により、横溢する地域の「やる気」をお手伝いするための体制を整えるとともに、「お試し居住プロジェクト」により、上毛町で「暮らし働くことの新しい価値観」を見出す実証実験に着手した。


この一年で、上毛町は様々な御縁を戴き、それが布石となり、水面は確実に動き始めている。これはやがて大きな渦となり、その揺るぎないベクトルは自然と町全体を巻き込みながら、ひとつの良質な循環を生んでくれる筈だ。
そのためには、いくつかのモデルとなる先行事例(これは多くなくていい)と、その他ポテンシャルを秘めた人材や資源を有機的に関連づけ、面的に捉えるとともに的確に伝えていくことが重要となる。


難しい話ではない。それぞれの「誇り」を持った地域の方々に、少し自信を持って戴くことができれば幸いなのである。そこを「後押し」できるかどうかだけなのだ。本来、誇りをお持ちの方々は、決まって笑顔が素適だと思う。上毛町にはそういった無くしたくない笑顔がたくさんある。


当面、上毛町の地域振興は、この「笑顔の連鎖」と、サポート体制の「好循環」を作り出すことだと考えている。


ただし、自分だけ"正論"は押しつけでしかなく、間違った"正論"は我が儘でしかない。また、誰かのせい、何かのせいにして地域振興はあり得ないこと、これらは特に注意が必要だ。田舎であればあるほどに、人情の機微にふれてこそ、うまい循環が起き始める。


今がそのときだ。



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上毛町ブランド創造協議会のH25総会。事業の理解は確実に深まっている。ここから「誇り」をカタチに。



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辛辣なアドバイスもまた好機となりうる。活かせるかどうかがカギを握る。地域の笑顔とともに。



しげるんるんウェブログ~上三毛を歩く~ 交流会のクロストーク。お試し居住「ワーキングステイ」は、期待をはるかに上回る成果と御縁を戴いた。



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雁股庵は、オーナーの生家であり無くしたくない大切なもの。このたび農家民宿許可を取得、ファンの期待に応えようとしてくれている。消防署の担当係長が、オーナーのお子さんと同窓生であることが判明。



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上毛町東上有田地区の「有田山荘」も、オーナーの誇り。町の事業のため、快く提供くださった。感謝。



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神楽は大切な地域の伝統文化。このときの笑顔は格別なのだ。大人もみな童心に返る。



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まち歩きイベントは、地域の誇りを見つめなおす大切な機会。良い循環が生まれている。



しげるんるんウェブログ~上三毛を歩く~ 今年度は、上毛町のシンボリックなエリアに、田舎暮らし研究村構想の「研究サロン」を設置する予定。ここから誇りと笑顔の連鎖と様々な好循環を起こしていきたい。


しげるんるんウェブログ~上三毛を歩く~ 昨年のワーキングステイ参加の東京ナイロンガールズのみなさんの作品。ありがたや。

http://keichiku.info/kd/detail.php?id=4432 (京築まるごとナビ経由でご覧ください)



しげるんるんウェブログ~上三毛を歩く~ ワーキングステイ参加者が中心となって制作した短編小説「こうげ帖」は、全国マチオモイ帖に出展。素敵すぎるhttp://pitonink.com/kouge-cho/index.html