こうげの友枝。
上毛町の友枝地区。
62.4k㎡という広大なエリアを、大きく4つの地区に分けたうちのひとつ。
昭和の合併までは友枝村と呼ばれていた長閑な農村。
友枝の山間部においては、ふたつの谷筋に沿って幾つかの集落が形成され、それぞれ東上、西友枝というコミュニティで括られている。いずれも、人口流出に危機感を持つエリア。近年では、都市との交流が専らの話題となっている。
東上の有田は、グリーンツーリズムのモデルとして期待されている集落。先般、地域のシンボル「巣雁山」にちなんで、「すがり谷」と命名された。
数回の民泊モニターツアーを経験し、集落のモチベは高い。事務局には、今年度、農家レストランを形にしたいという構想がある。ますます面白くなりそう。
一方、西友枝は、松尾山の山伏文化が、どことなく地域住民のスピリチュアルな繋がりを形成していて、先週、小学校跡地を活用した体験交流施設をオープンさせた。宿泊施設として、各種許可関係をクリアしていることは大きい。
やり方次第で、ここから新しい生業が生まれる。大切なのは、そのやり方。
今日は、社長と課長の御供で有田へ。ここも桜が満開で、お花見日和だった。
里山の桜、菜の花、色づき始めた緑、春の陽気に気持ちが和む。
有田は、こうげまちで一番の眺望が楽しめる秘境。
ここを訪れただけで、感動したというビジターもいるほど。高いポテンシャルを持った集落なのである。
棚田のコメはどこも瑞々しくて美味いが、なぜか有田のコメは、味、そして、モチモチした食感も、群を抜いている気がする。都市圏住民にどんどん食べてもらって、その反応を知りたいと思っている。
土産に戴いた原木椎茸。美味い農産物と食、自然景観、長閑な空間、人情、ローカルの良さはたくさんある。
先週オープンした西友枝体験交流施設「ゆいきらら」は、これから、地元運営員会が「経営」していくことになっている。早速21日には、タケノコ堀の体験企画が用意されている。
開所式には、約500人が参集したと発表されている。
これから西友枝の地域の人間が、本当にどれだけ関わっていけるか、きっと眼目はそこだろう。
友枝神楽講が登場して、式典を盛り上げた。神楽は地域特有の文化。これも地域らしさといえる。
様々な場面で神楽講を巻き込んでいくことは勘所だと思う。
食について言えば、ゆいきららでは、食進会のおばちゃんたちが丹精込めて作った料理が振る舞われる。
長年、味噌づくりを続け、定評がある西友枝加工グループのおばちゃんらも、積極的に関わり、西友枝の食づくりを支えている。
とかく、西友枝も東上も、人が温かく、そのおもてなしが地域らしさを形成しているといっても過言ではないと思う。
動き始めたふたつの地域。
あるところでは、東上を敵対視するような残念な輩もいるとのこと。
くだらない。
大切なのは、地域を愛する人がいて、高邁な精神で活動しているということ。
守りたいものを守ろうとしていること。
明日は、東上を挙げて、手づくりの文化祭が行われる。
横溢する元気の御裾分けを戴きに行ってみよう。