四代目桂三木助６

そこから三木助は小遣い制度となった。

しかしクレジットカードは使い放題

代々木上原のマンションは閑静な住宅地で車の弟は良いけれど私にはきつかった。

中庭を挟む３ＬＤＫ

適当に掃除して帰って来た。

そんな時｢グァムに行かない？｣と誘われた。

勿論異論はない。

どこかのスポンサーと私達

息子には初めての海外だった。

3月28日帰国

帰り際｢俺結婚するから…あした発表する。｣

そしてあわただしく帰って行った。

家に帰り土産物を広げ化粧を落としてさぁ寝ようという瞬間チャイムが鳴った。

宅急便だろうと２階の窓を開けて覗くとカメラが一斉に私を捉えた。

あわてて閉める。

チャイム越しに｢なんですか？｣

｢明日三木助さんが婚約発表するんですけど、ちょっとインタビューさせていただけませんか？｣

三木助が結婚するとは聞いていたがお相手は知らない。

友達集めての発表かと思いきや記者会見

記者会見とは有名人のすることで三木助ごときのすることではない。

とりあえず話を聞いた。

お相手の名前

職業

私は相手を紹介されたことはない。

呑気に海外旅行していた訳だ。

とりあえず化粧して戸惑う。

やっと弟と連絡が取れた。

いとも簡単に｢記者会見するよ｣

相手は？

｢今日夜連れて行くよ｣

その日は１日マスコミに追いかけられて食事の支度も出来なかった。

深夜お相手を連れて来た。

三木助好みのか細い、キツネ顔だった。

そこで出たのは、突然なので結婚費用は全く無いの一言だった。

２７歳の年頃の女性なのだからいくらか貯金はあるだろうが結婚費用は出す気はないらしい。

ホテルオオクラで誕生日に婚約記者会見

しかし、マスコミとはいろんな情報源を持っている。

それが次々と明らかになる。

戸惑いしかない真実だった。