談志と私20 | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

談志と私20

11月23日桂三木男「祖父に挑戦」最後の独演会だった。

しかし朝からマスコミがうるさい。

「談志師匠の訃報の噂出ているんですけど」

ああ逝ってしまったんだな!!

一切答えず

16時共同通信から正式発表

参った。

今日のゲストは、志の輔師匠

私は無地の紋付きに黒目の帯

さすがに帯には旅立つ蝶が描かれている。

17時弓ちゃんから電話

「ばれないように、遠くの斎場にしたけどばれちゃった。」

気管支に管を通す前の最後の会話を思い出す。

けれどぼやぼやしていられない。

息子の独演会だった。

タクシーで会場に向かい、訳を話して友達に受付を任せた。

志の輔師匠を迎えねばならない。

楽屋の入口で待っているとほどなく志の輔師匠の楽屋入り

「ご存知だったんですか?」

「はい存じておりました。」

「そうですか!?弟子は誰も知らなかったんです。」

「申し訳ございません。おかみさんから口止めされておりました。」

短い会話に様々な想い

テレビ朝日から出演要請

悲しくなかった。

9月が11月まで持ったから

三木男独演会の後駆けつけたたくさんの報道陣が志の輔師匠を囲む。

私達はその志の輔師匠を送りテレビ朝日の迎えの車に

覚悟していた談志の死

出来る事は全てした。

三木男の最初の独演会ゲスト談志

最後も談志のようだ。

家に帰り談志からもらった様々な形見を見た。

「おい、茂子達者で暮らせ」
遠くから談志の声が聞こえた。