談志と私16 | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

談志と私16

秋も過ぎ寒い冬がやって来た。

ある夜出かけようとする私に三木男が「自転車の方が早いよ!!私も昨日自転車だったから」という。

えっ!?寒いのに…

「根津までなら15分だよ!!」

私達はこうして談志詣でを寒風吹きすさぶ中自転車で行った。

翌年の1月2日…談志の誕生日は二人で出かけた。

話の合間談志はトイレに立った。

戻るなり「お前だから良いだろう」とパジャマのズボンをおろした。

そこには痩せ衰えた太もも

痩せたね!と言って欲しかったのだろう。

しかし私は、スカートをバッとめくらり私の太い太ももを景気よく叩いた。

すると談志は「お前良い太ももしているな!!」と食いついた。

ふと見ると傍で三木男の目が点になっていた。

70のおじさんがパジャマのズボンを下げ、50のおばさんがスカートをめくる。
20代の三木男には刺激が強かったらしい♪

談志と私には当たり前のひとこまだった。

こうして談志は入院生活に入って行く。