談志と私8 | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

談志と私8

それからの私は忙しく働いた。

気づいた時、談志も私もうつ病になっていた。

自分も大変なのに談志は私をいたわってくれた。

談志はいつも公衆電話から電話してきた。

地方から「お前ならわかってくれる」と手紙もきた。

公衆電話の理由がわかったのは、三三さんの一言だった。

息子が三三さんとタクシーで談志のマンションの前を通ると「談志師匠が携帯持っていないのは知っているけれど、あの公衆電話で電話しているんだよね!?」

まさか息子は、その電話は母にです!とも言えず黙っていた。