談志と私7 | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

談志と私7

それからしばらくして私の携帯に見知らぬ電話番号が

出ると「茂子か!?俺だ。談志だ!!」私は思わず2㍉は空中浮遊した。

「お前の息子は俺が育てる。ついては稽古してやる。安心して任せろ。」だった。

そして稽古。

「五貫裁き」

知らないが真打ちネタらしい。

息子は落語をあまり知らない。

落語家になる前に誰かの落語を聴いた訳ではない。

祖父にあたる私の父の「芝浜」を聴いて落語家になった。

そして現在前座修行中

そこにいきなり真打ちネタ
私は談志に抗議した。

すると「俺はあいつが真打ちになるまで生きている保証はない。前座話などそこらへんの咄家に習え。俺はあいつが真打ちになって困らないように真打ちネタを教える。」

小学生に社会人の教えを説くようだが、仕方ない。

息子はそれでも談志の稽古をしっかり受けた。