五代目柳家小さん6 | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

五代目柳家小さん6

私の3階から飛び降りた怪我は、重症だった。

両足の踵を完全に崩し、骨盤が後5ミリずれていたら動脈に突き刺さり即死

足はギブスで2年固定された。

一時退院しても、家には人手はたくさんあった。

狭い家を這いずりながら、当時の前座や二つ目に世話になった。

ギブスが取れ、今のようにリハビリ等ない時代

私は完全に動けるまでおとなしくしていた。

そして、私は夫に離婚通告して今度は玄関から実家へ帰った。

しかしなかなか離婚届けは提出されなかった。

業を煮やしたのは、小さんだった。

自分の孫弟子とはわかっていても、小さん一門は落語界きっての大所帯

ツテは談志の弟子だけ

そこで、落語協会会長は弟子の談志を呼びつけた。

そして一言「お前の弟子に言え!!落語家を辞めるか、茂子の夫を辞めるか二つに一つだ!!わかったらお前の責任ではっきりしろ」

パワハラ等なかった時代だし、落語界は縦社会

夫だった人は、未練がましいことを言いながらも落語家の道を選んだ。

離婚成立

小さんおばちゃんが勧め、小さんおじちゃんが幕を引いた私の1回目の結婚だった。