裁量労働制に異を唱える。 | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

裁量労働制に異を唱える。

私はおよそ10年前…みずほ銀行に派遣として入った。

仕事はみずほ銀行のサービス、コンビニ手数料や時間外手数料の推進営業だった。

勤務時間6時間

私は入って1ヶ月で300人中トップに踊り出た。

無論翌月もトップだった。

するとみずほ銀行の本部に呼ばれ本部帰属の派遣になって欲しいと言われた。

その時みずほ銀行は困っていた。

公的資金を返済し終わって大量の新入行員を入れたが教育が出来なかった。

私が行うサービス営業は、お金を扱わない。

店頭での接客だった。

それを使って新入行員指導をして欲しいという依頼だった。

出した条件は、当時派遣はエプロンだったのでスーツを認可させた。

新入行員指導をエプロン姿では出来なかった。

すると当時契約中だった派遣会社からまだ契約中にも関わらず、別の派遣会社に移籍させられる。

そしてご丁寧に2人の部下が付けられる。

2人とも30代半ばの銀行員だった。

この2人も一緒に教育を任ぜられた。

新入行員指導は、個人情報を扱うので、のんきに休憩等取れなかった。

みずほ銀行という一流企業へ就職させた親の気持ちを考えたら個人情報漏洩というミスを防がなければならなかった。

個人情報漏洩はオペリスクと言って金融庁への報告を義務付けられていた。

勿論オペリスクを犯したらその行員の銀行員生活は終わりだ。

新入行員は初めて与えられた営業という仕事を喜び、どんどん吸収して行く。

各地で私は引っ張りだこだった。

契約の労働時間は無視され労働基準法の休憩も無視された。

私の仕事はみずほマイレージクラブ略してMMC

私はインストラクターという称号で時給も3ヶ月ごとに100円アップ

それに伴い、新入行員指導から成績の良くない派遣指導、みずほ銀行新店舗立ち上げ、支店長教育と次第に仕事量は増え、夜11時に帰るのは早い帰宅となった。

土曜日は派遣会社の相談、支店長の相談

上司に報告して改善を依頼するも全く改善されなかった。

私は毎月200時間以上働いた。

労働基準法も派遣法も無視だった。

裁量労働というけれど、仕事が出来れば出来るだけ企業はもたれかかり、派遣会社はみずほ銀行のいうがままに私を働かせた。

契約の6時間は、ただ紙の上だけで実態は日曜日泥のように眠る4年間

私は派遣なので時給として換算されたけれど、正社員だったら過労死に至る。

裁量労働とは、権限を持っても契約を持っても企業の思うままだ。

企業が大きければ大きい程飲まれるのが実態だ。

使いたい放題になり兼ねない裁量労働制に私は反対する。