誕生日と命日 | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

誕生日と命日

今日は私の63歳の誕生日

そして父の57回目の命日

父の墓は谷中にある。

今日は自転車で墓参り

電動自転車でも30分掛かる。

この道を6歳の私は日曜日の度にゆっくり寝たい母親の為机の上に置かれた30円を持ち弟と妹を着替えさせて墓参りに行く。

駅に行く道にあるお菓子屋で私の手に握りしめた30円でお菓子が欲しいと弟妹に言われ歩く約束で毎回お菓子を買ってやる。

しかし帰り道は妹を背負い愚図る弟を励まし2時間かけて帰って来る。

健気だったと私は今日自転車で走りながらつくづく思った。

考えてみたら私は中高の6年間弁当だったが一度も弁当を作ってもらったことはない。

弁当箱に金が入れてあり「勝手にパンでも買え」だった。

遠足では、うなぎが乗せてあるだけの弁当で友人からサンドイッチや唐揚げをもらった。

夕飯も記憶がない。

弟の夕飯は私が面倒みた。

故に弟はシスコンとなる。

そんな勝手気ままに生きた母は年をとり私にあるだけのわがままを言う。

妻、母として美化された人生を勝手に語る。

父の日記には母への愚痴が綴られている。

なんであの美学を愛する父がこんな人と結婚したのか!?

でもよく考えるとその母から生まれた。

私に母のDNAの流れていないことを望んで年を重ねたいと肝に命じた誕生日だった。