私の落語人生4
結婚式で私は、文金高島田ではなくお姫様すべりを選んだ。
その辺りからおかしい。
衣装も白無垢ではなく真っ赤な打ち掛けには墨で竹の文様がそこかしこに下から伸びている。
当然両家の主賓は小さんおじちゃんである。
結婚式はスムーズに始まりいよいよ主賓の挨拶
スクッと立ち上がりマイクに向かい「この度、盛夫が咄家になった。皆宜しく頼む」で終わった。
結婚式に全く関係ない話だった。
式は着々と進み、新郎が獅子舞を披露している間小さんは新郎席に座り係りの人がおじちゃんを退かそうとする。
堪らず、皆「この方は何しても良いんだ!!」
仲人は途中退席して寄席に行く。
私の想像を遥かに越えた結婚式だった。
二次会では、盛夫が人目め憚らす泣き続け私は盛夫を慰めた。
新婚旅行は初日に夫が高熱を出して日帰り
新居を構えると、どこからともなく食えない前座、二つ目が現れ我が家は常時20人体制となった。
食えない咄家達は、鞄をキッチンに置き真ん中は麻雀奥の部屋は右がポーカー、左が飲んべえ
眠くなったら押し入れ
私は夫ではなく、出入りする咄家と押し入れで寝た。
その新居がまさか狼の群れ
私は放り込まれた子羊とも知らずに
続く
その辺りからおかしい。
衣装も白無垢ではなく真っ赤な打ち掛けには墨で竹の文様がそこかしこに下から伸びている。
当然両家の主賓は小さんおじちゃんである。
結婚式はスムーズに始まりいよいよ主賓の挨拶
スクッと立ち上がりマイクに向かい「この度、盛夫が咄家になった。皆宜しく頼む」で終わった。
結婚式に全く関係ない話だった。
式は着々と進み、新郎が獅子舞を披露している間小さんは新郎席に座り係りの人がおじちゃんを退かそうとする。
堪らず、皆「この方は何しても良いんだ!!」
仲人は途中退席して寄席に行く。
私の想像を遥かに越えた結婚式だった。
二次会では、盛夫が人目め憚らす泣き続け私は盛夫を慰めた。
新婚旅行は初日に夫が高熱を出して日帰り
新居を構えると、どこからともなく食えない前座、二つ目が現れ我が家は常時20人体制となった。
食えない咄家達は、鞄をキッチンに置き真ん中は麻雀奥の部屋は右がポーカー、左が飲んべえ
眠くなったら押し入れ
私は夫ではなく、出入りする咄家と押し入れで寝た。
その新居がまさか狼の群れ
私は放り込まれた子羊とも知らずに
続く