何ぃ茂子の子か? | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

何ぃ茂子の子か?

愚息咄家になり、すぐに日刊とびきり寄席の前座となった。

何回かやっているうちに、トリ談志…花緑さん、談春師匠というメンバーだった。

当時から談志の具合は悪かったらしい。

励ます意味もあったのだろう。

談志が楽屋入りすると、愚息駒春を談春師匠と花緑さんが「この前座…茂子姉さんの子です!!」

愚息の紹介には「三木助師匠の孫」「三木助師匠の甥」があるが談志を励ますには「茂子姉さんの子」が一番の薬だったのだろう。

談志は餌に食い付いた。

「何ぃお前茂子の子か?」

駒春「はい!茂子の子です!!」

談志は一席やって帰り際エレベーターホールでエレベーターを待つ間に「おい茂子の子!すぐに稽古してやるからな!!」

一瞬エレベーターホールは暗雲

日頃頼んでも稽古してくれない談志が自ら前座に稽古をつける。

そうして稽古してくれたのが5月26日三木男独演会で披露する「五貫裁き」

前座の時稽古してもらってもちんぷんかんぷんだったろう。

愚息は、落語に精通して咄家になった訳ではない。

祖父の「芝浜」を聞き、唐突に咄家になった。

今を去ること10年前に習った「五貫裁き」が日の目を見る。

談志ワールドの再現なるか?