換気扇と談志 | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

換気扇と談志

三木男の師匠馬生に呼び出しを受けた

二つ目の母親を呼び出すには、それだけの訳があるだろう。

とりあえず「破門ですか?」と

いや違う。

呼ばれた喫茶店でおとなしく待っていると師匠が来た。

「お前の力で有名な咄家を呼んで三木男独演会をしなさい。やらないと破門だよ」


しかし私は有名な咄家を知らない…


それを言われたのは、クリスマスイブだった!

翌年の1月2日談志の誕生日

弟子は来ないと三木男情報

二人で行った。


咽頭癌でタバコをやめた談志

私は換気扇の下でタバコを吸っていた。
「俺じゃあダメか?」
タバコを吸いながら「なにが?

すると談志は「俺は咄家だ。集客力もある。ゲスト俺じゃあダメか?」

しばし沈黙

私は談志の高座を見たことない。

「三木男独演会のゲスト俺がずっとやる」

「えっ!?」

「そうするとお前もゲストで頭悩まないで良いだろう。」

「そうだね。三木男談志師匠で良い?」

三木男はふかふかの座布団の上で恐縮していた。

ところが、その時期談志は体調悪化で仕事していなかった。

当然事務所も「待った」がかかった。

一門でもない咄家の独演会

毎回

そんな訳で第一回のゲスト談志


即日完売

「人気あるんだ」

換気扇の下で私はタバコ吸いながらちょっと見直した。

談志の遺影は、三木男独演会のもの

「あんなに良い笑顔の写真なかった」

体調の悪い中「孝行唐」
枕降り倒し45分の熱演

終わってからもファンサービスで三木男と座談会

三木男のネタおろしのか「宿屋の仇討ち」聴いて「完璧だ。」

親馬鹿

三木男にとって談志は、立派な後ろ楯だった!